バイエルン・ミュンヘン、スペイン代表DFペドロ・ポロに関心…トッテナムから三人目の補強なるか?

バイエルン・ミュンヘン、スペイン代表DFペドロ・ポロに関心…トッテナムから三人目の補強なるか? Tottenham Hotspur

ブンデスリーガ王者バイエルン・ミュンヘンが、2025-26シーズンに向けて大型補強に動き出している。ヴィンセント・コンパニ監督の下で戦力の再構築を進める中、とりわけ強化が急務とされているのが右サイドバック。

西『Fichajes』によれば、ヴィンセント・コンパニ監督が今夏の補強リストに挙げている3選手の一人が、25歳のスペイン代表SBペドロ・ポロだという。他にはレバークーゼンのCBヨナタン・ター、MFフロリアン・ヴィルツの名も挙がっている。

ポロは今季トッテナムで公式戦49試合に出場し、4ゴール9アシストを記録。攻撃的フルバックとしての才能を存分に発揮し、ハードワークと高い守備意識も兼ね備える。 プレミアリーグで低迷続くトッテナムにおいても、ヨーロッパの強豪クラブが関心を示す存在だ。

コンパニ監督が目指すのは、守備的安定と攻撃力の両立。まさにポロのような、オーバーラップとクロス精度に優れたサイドバックは理想的な存在だ。ベンジャミン・パヴァール退団以降、代役探しに苦戦してきたバイエルンにとって、経験豊富なポロは即戦力として申し分ない。

ハリー・ケイン、エリック・ダイアーに続き、スパーズからの補強なるか

バイエルンとトッテナムの間には、近年続いている補強ルートがある。2023年夏にスパーズの象徴とも言えるストライカー、ハリー・ケインが160億円超の移籍金でバイエルン入り。続く2024年冬には、エリック・ダイアーがローン移籍を経て完全移籍へと切り替えられた。

いずれの選手も、コンパニ監督の下で重要な役割を担い、ブンデスリーガ制覇に貢献。とくにケインは即座に得点源として君臨し、ダイアーも2月以降11試合連続フル出場と存在感を示している。ダイアーは退団するものの、次なるターゲットがふたたびスパーズから浮上した。

とはいえ、交渉は容易ではない。スパーズ側はポロに6000万~6500万ユーロの要求額を設定しており、簡単には手放す構えを見せていない。それでも、バイエルンは今夏の補強予算として1億8000万ユーロの投資を計画中。戦術適応力の高さとポテンシャルを兼ね備えるポロの獲得に、真剣に動く可能性は十分にある。

さらに注目すべきは、他クラブの動向だ。バルセロナやマンチェスター・シティもポロに興味を示しているが、バルサは財政的な問題を抱え、シティはコストパフォーマンス重視の方針をとっているとされる。現時点で最も積極的に交渉を進められるのは、バイエルンである可能性が高い。

もしポロの移籍が実現すれば、トッテナムにとっては痛手となるだろう。とはいえ、再建中のクラブにとって、この巨額資金を新戦力獲得に充てる選択肢も十分に現実的だ。すでにフロント陣は、代替候補のリストアップに着手していると見られる。

ヨーロッパリーグでは決勝まで駒を進めたトッテナムだが、来季に向けて新監督が誕生する予定のクラブは、豊富なアップダウンで攻撃を活性化させられるスペイン人ディフェンダーを売却するのだろうか。