ナポリ、ヤクブ・キヴィオル獲得へ再始動!アーセナルが要求する3500万ユーロの壁を突破できるか?

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ナポリ、ヤクブ・キヴィオル獲得へ再始動!アーセナルが要求する3500万ユーロの壁を突破できるか? Arsenal

守備の再構築を目指すナポリが、再びアーセナルに所属するポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルに照準を合わせている。昨冬の移籍市場でも関心を示したナポリだが、この夏に向けてその熱意は再び燃え上がっている。

2028年までアーセナルと契約を結ぶキヴィオルは、センターバックと左サイドバックの両方をこなせる希少なポリバレントDF。年齢は25歳と若く、将来性も十分だ。ナポリが求める理想のディフェンダー像に合致しており、すでに交渉準備が進められているという。

ヤクブ・キヴィオルがその名をセリエAで知らしめたのは、スペツィア在籍時のこと。MSKジリナから240万ユーロで加入した同選手は、18ヶ月の在籍期間で頭角を現し、2023年冬にアーセナルへ1950万ユーロで移籍。評価額は実に8倍以上に跳ね上がった。

アーセナル移籍当初は定位置確保に苦戦したが、今季後半戦ではガブリエル・マガリャンイスの負傷なども重なり、ミケル・アルテタ監督から継続的な出場機会を得た。左利きのセンターバックとしての安定感に加え、左サイドバックでも高い戦術的適応力を見せつけ、公式戦28試合で1ゴール2アシストを記録。ロンドンでも着実に評価を高めている。

ナポリからの関心が再浮上!昨冬に続くアプローチ

伊『Il Mattino』や『Tuttomercatoweb』によると、ナポリはすでにキヴィオル獲得へ向けた具体的なアクションを起こし始めている模様。昨年1月の移籍市場ではレンタル移籍でのオファーを提示したが、アーセナル側がこれを拒否している。

しかし、今回は完全移籍での獲得を見据えており、ACミランも水面下で動きを見せている中、ナポリがリードしているという。守備に不安を抱えるナポリにとって、セリエA経験豊富なキヴィオルは喉から手が出るほど欲しい存在だ。

キヴィオル獲得を実現する上で最大の障壁となっているのが、アーセナルが設定する移籍金。ロンドンのクラブは、同選手の市場価値を3500万ユーロと評価しており、この金額が交渉成立の鍵となる。

アーセナルはこれまで同選手の放出に慎重だったが、現在は条件さえ満たされれば売却に応じる構えを見せている。若さ、将来の再売却益、そしてポジションの柔軟性を考慮すれば、同クラブが強気な評価を下すのも頷ける。急いで放出する必要がないため、値引き交渉には応じない可能性が高い。

そんな中、ナポリにはいくつかのアドバンテージが存在する。まず挙げられるのが、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権だ。ヨーロッパ最高峰の舞台でのプレーは、選手にとって大きな魅力であり、キヴィオルにとっても前向きに移籍を考える要因になり得る。

さらに注目すべきは、同選手の代理人がナポリの中盤を支えるスタニスラフ・ロボツカの代理人と同一人物であること。すでに代理人サイドには複数クラブからの関心が届いているようだが、関係構築が済んでいるナポリには交渉を有利に進められる土壌が整っている。

スペツィア時代にはその特長をフルに発揮していたポーランド代表DFだが、ACミランとの競争も激化する中、アーセナルの強気な姿勢が変わる兆しは今のところ見られない。とはいえ、ナポリの獲得への意欲は本物であり、交渉の行方から目が離せない。