ジョルジーニョ、クラブW杯出場に向け、アーセナルを早期退団でフラメンゴ加入へ!

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ジョルジーニョ、クラブW杯出場に向け、アーセナルを早期退団でフラメンゴ加入へ! Arsenal

かつてチェルシーで欧州制覇を経験し、アーセナルでも中盤のバランサーとして存在感を示したイタリア代表MFジョルジーニョが、驚きの決断を下した。33歳となったプレーメーカーは、契約満了を待たずしてプレミアリーグを離れ、ブラジルの名門フラメンゴへの移籍が決定した。

母国ブラジルでのプレーはこれが初めて。そして、彼の挑戦の裏には、6月に開催されるFIFAクラブワールドカップという大舞台が控えている。

ジョルジーニョのアーセナルとの契約は本来、2025年6月30日までだった。しかし、フラメンゴが出場するFIFAクラブワールドカップは6月14日に米国で開幕。大会初戦は16日に予定されており、通常の契約終了日では間に合わない。

この事情を踏まえ、アーセナルはフラメンゴ側の要請に応じ、選手の早期放出を容認。信頼と実績に支えられた円満な形での退団が実現した。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、すでに取引は完了済み。ジョルジーニョはフラメンゴの一員として、クラブW杯の初戦から出場可能となる。

新天地フラメンゴとの契約は2028年までの3年契約が予定されているが、正式な合流は少し先になりそうだ。というのも、ジョルジーニョは結婚式とハネムーンを控えており、チーム合流はそれを終えてからになるという。

クラブW杯初戦の相手は、アフリカ王者エスペランス・スポルティーブ・ドゥ・チュニス。中盤の統率力と経験を買われたジョルジーニョは、この国際舞台でフラメンゴの中心選手としての役割を担うことになる。

フィリペ・ルイス監督と再タッグ!プレミア経験者が率いるブラジルの強豪

フラメンゴを率いるのは、かつてチェルシーやアトレティコ・マドリードで活躍した元ブラジル代表SBフィリペ・ルイス監督。昨年9月に監督に就任して以来、すでに国内タイトルを獲得しており、指導者としての手腕を発揮している。

かつてプレミアリーグで相対した両者が、今度は同じチームで世界一を目指すという構図。フラメンゴの中盤にどれだけの安定感とインテリジェンスをもたらすのか、ブラジル国内はもちろん、欧州ファンからも熱視線が注がれている。

大会を勝ち進めば、ジョルジーニョにとって感慨深い瞬間が訪れる可能性がある。準決勝または決勝で、古巣チェルシーとの対戦が組まれる可能性があるのだ。もし実現すれば、試合は6月20日にフィラデルフィアで開催予定。

ジョルジーニョは2018年夏から2023年1月までチェルシーに在籍し、213試合に出場して29ゴール8アシストを記録。チャンピオンズリーグやクラブワールドカップを含む4つの主要タイトルを獲得し、ロンドンの青い巨人に黄金期をもたらした一人である。

その彼が、今度は南米王者の一員として“かつての仲間”とピッチで再会することになれば、感動の再会と熱戦が期待される。

肺の負傷により約1ヶ月離脱していたジョルジーニョだが、先日行われたプレミアリーグ第37節・ニューカッスル戦で途中出場し、エミレーツでの別れを果たした。リーグ最終節となるサウサンプトン戦にも出場予定で、アーセナルでの有終の美を飾る機会は残されている。

今季は公式戦27試合に出場。中盤での冷静な配球と統率力、豊富な経験でチームに貢献してきた姿は、サポーターの記憶に刻まれている。

プレミアリーグでの輝かしいキャリアに幕を下ろし、ジョルジーニョは新天地ブラジルで新たな挑戦へと歩みを進める。フラメンゴでの初陣は、世界の強豪が集うクラブワールドカップ。そこには、かつての仲間チェルシーとの激突というロマンも待っている。

経験豊富な司令塔が、母国の地でどんなインパクトを残すのか。ファンならずとも見逃せない、注目の移籍ストーリーが幕を開けた。