ユヴェントスのエースストライカー、ドゥシャン・ヴラホヴィッチ。セリエAで鍛え上げられた屈強なフィジカルと高精度のフィニッシュ力を武器にゴールを量産してきたセルビア代表FWが、今夏の移籍市場で新天地を模索している。
すでに複数の信頼筋が報じているように、25歳の点取り屋は自身のキャリアにおける次なるステップとして、プレミアリーグでの挑戦を希望している模様。ユヴェントス側もその意思を把握しており、移籍金を4000万〜5000万ユーロに設定して売却を視野に入れている。
イタリアの名門クラブとして復権を目指すビアンコネーリにとっては、財政再建の一環として主力放出も止むなしという姿勢。英『Caught Offside』によると、ヴラホヴィッチにはアーセナル、チェルシー、ニューカッスル・ユナイテッドといったイングランド勢が熱視線を送り、争奪戦はすでに水面下で動き始めている。
アーセナル&チェルシーが本腰…ニューカッスルも静かに動く
2022年の冬にフィオレンティーナからユヴェントスに加入したヴラホヴィッチ。その後も安定してゴールを重ね、セリエAでの評価は確固たるものとなっている。だが、彼自身はさらなるステップアップを目指しており、タフな環境で知られるプレミアリーグを希望しているという。
そんな彼に対し、かねてより関心を寄せてきたのがアーセナルだ。ミケル・アルテタ監督の下、リーグ制覇を狙うロンドンの赤い雄は、得点力の向上を補強ポイントとしており、過去にも同選手の獲得にトライした経緯がある。
今季、カイ・ハフェルツやガブリエウ・ジェズスの得点力不足が露呈する中、信頼のおけるフィニッシャーの必要性は高まっている。ヴラホヴィッチの名は再び、エミレーツの移籍リスト上位に記されているという。
さらに、チェルシーもこのセルビア代表に興味を示しているクラブのひとつ。新監督を迎えて再建中のブルーズにとって、決定力あるストライカーは最優先補強ポイントであり、ウーゴ・エキティケらと並びリストに名を連ねている。
また、ニューカッスル・ユナイテッドも静かに動いているクラブの一つ。アレクサンデル・イサクの去就が不透明な中、代替オプションとしてヴラホヴィッチをターゲットに設定。エディ・ハウ監督の戦術において、フィジカルと空中戦に秀でた同選手の特性は非常に魅力的と見られている。
国外ではアトレティコ・マドリード、さらにはトッテナム・ホットスパーも関心を寄せており、その去就は国境を越えた注目案件となっている。
週給や移籍金など、クリアすべきハードルは依然として存在するものの、ヴラホヴィッチ本人が「新たなチャレンジ」に前向きな今、プレミア勢にとっては絶好のタイミングとも言えるだろう。