経験豊富な守備職人がユナイテッドの補強第一号に?ネルソン・セメドがフリーで加入か

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経験豊富な守備職人がユナイテッドの補強第一号に?ネルソン・セメドがフリーで加入か Manchester United

2024-25シーズンをクラブ史上最悪とも言える成績で終えたマンチェスター・ユナイテッド。リーグ戦での失速に加え、ヨーロッパリーグ決勝での敗戦により、来季の欧州カップ戦出場権を逃した。この現実を前に、クラブは大規模な再建に着手する必要がある。

そんな中、赤い悪魔が狙うターゲットとして浮上したのが、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ所属のポルトガル代表サイドバック、ネルソン・セメドだ。契約満了によりフリーエージェントとなる見込みのベテランDFに対し、マンチェスター・ユナイテッドが具体的な関心を示していると報じられている。

セメドは2020年にバルセロナからウルブズへと移籍。当時の移籍金は3200万ユーロにのぼり、プレミアリーグでも5シーズンにわたり安定したプレーを披露してきた。31歳となった今も健在で、そのプレーぶりには一定の評価が集まっている。

特筆すべきはそのユーティリティ性だ。本職は右サイドバックながら、左右両サイドでのプレーが可能で、直近のシーズンでは右MFやセンターバックとしても出場。マンチェスター・ユナイテッドのような過密日程のチームにとって、ポジションを横断してプレーできる選手の存在は極めて貴重だ。

さらに、バルセロナという世界的ビッグクラブで培った経験は、若手の多い現在のユナイテッドにとって重要なリーダーシップとなる。クラブが求めているのは、単なる選手ではない。チームを落ち着かせ、再建の土台を築ける人物だ。

加えて、今回の移籍は移籍金ゼロという点でも注目されている。限られた補強予算の中で最大の成果を上げる必要があるユナイテッドにとって、セメドのような選手をフリーで確保できることは大きな意味を持つ。余剰資金を攻撃陣など他の補強に充てることで、チーム全体のクオリティアップにもつながるはずだ。

移籍実現の鍵を握るのは“代理人”の存在か

クラブ内部では大規模なスカッド刷新が議論されており、若手アタッカーのアレハンドロ・ガルナチョを含め、複数選手の退団が噂されている。補強が急務となる中で、セメドとともにウルブズのチームメイトであるマテウス・クーニャの移籍も進行中とされ、両選手がセットでオールド・トラッフォードにやってくる可能性も指摘されている。

興味深いのは、セメドと昨夏にユナイテッドに加入した若手DFレニー・ヨロが、同じ代理人に所属している点だ。この事実が移籍交渉を円滑に進める材料となるかもしれない。

セメドにとって、低迷中のユナイテッド加入はキャリアの選択として慎重さを要する決断かもしれない。しかし、世界屈指の知名度を誇るこのクラブの一員となるチャンスは、決して多くはない。セメド自身も、今こそ次の挑戦へと踏み出す時期にあると感じている可能性は十分にある。