マルセイユで急成長を遂げる逸材、ジョナサン・ロウにニューカッスルが熱視線

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マルセイユで急成長を遂げる逸材、ジョナサン・ロウにニューカッスルが熱視線 Newcastle United

シーズンに向けて戦力強化を図るニューカッスル・ユナイテッドが、マルセイユで存在感を放つ22歳のイングランド人アタッカー、ジョナサン・ロウの獲得を視野に入れていると、英『TBR』が報じた。フランスの地で自らの価値を証明しつつある彼に、プレミアリーグ復帰という大きな転機が訪れるかもしれない。

ジョナサン・ロウはノリッジ・シティのアカデミーで頭角を現し、2022年にトップチームへと昇格。その後の18ヶ月で圧巻のパフォーマンスを披露し、イングランド国内では次世代のスター候補として注目を集めた。当時からニューカッスルを含む複数クラブが獲得に動いたが、最終的には昨夏、オリンピック・マルセイユへのレンタル移籍を選択。契約には一定条件を満たした場合の買い取り義務が含まれており、その条件が達成されたことで、今夏には完全移籍が成立する見込みだ。

フランスでの初シーズン、ロウは公式戦30試合に出場し、3ゴール4アシストと合計7得点に関与。出場時間こそ限定的だったが、限られたチャンスを確実にモノにし、その実力を強烈に印象付けた。左ウイングを主戦場としながらも、トップ下やストライカーとしての起用にも柔軟に対応。その高い戦術理解度とプレーの幅広さが、マルセイユのみならず他クラブの関心を引き寄せている。

かつてチームメイトだったシェーン・ダフィーは、彼を「魔法のようなプレーができる選手」と評した。1対1での突破力、急加速、そして鋭いドリブル。これらの武器を駆使する彼は、ピッチ上で一瞬にして局面を打開できる存在だ。ニューカッスルが長年追い続けてきたのも頷ける話である。

チャンピオンズリーグを見据えるニューカッスルが描く補強戦略と、移籍の現実味

ニューカッスル・ユナイテッドは、エディ・ハウ監督の下で着実にチーム強化を進めており、今季の最終節では見事にチャンピオンズリーグ出場権を獲得。欧州の大舞台に立つためにも、特にウイングポジションにおける選手層の強化が急務とされている。

その中でロウは、クラブの長期的プロジェクトにフィットする理想的な補強候補と見なされている。技術とスピードを兼ね備えたロウの存在は、今のニューカッスルに新たな攻撃のオプションを与えるだけでなく、将来的には主力として君臨する可能性をも秘めている。より質の高いチームメイトと共にプレーすることで、スタッツも飛躍的に向上することが期待されている。

ただし、獲得に向けた道のりは決して平坦ではない。マルセイユ側はロウに対する評価が高く、売却には相応の移籍金が要求される見込み。ニューカッスルは財政面での不安はないものの、適正価格での交渉がカギを握るだろう。

一方で、ロウ自身にとってもイングランド復帰は魅力的な選択肢となり得る。成長の場として最適な環境が整いつつあるニューカッスルであれば、自身のポテンシャルを最大限に発揮できる可能性がある。また、安定した出場機会を得て結果を残すことができれば、イングランド代表への定着という次なる目標も現実味を帯びてくるだろう。

すでにノリッジ時代にはトッテナム・ホットスパーのスカウトの関心を引き、今季序盤にはリーズ・ユナイテッド移籍の噂も流れたロウ。彼の市場価値は着実に高まっており、この夏の移籍市場では多くのクラブがその動向を注視することになりそうだ。

ニューカッスルが本格的に動くならば、ロウがセント・ジェームズ・パークのピッチでその“魔法”を披露する日はそう遠くないかもしれない。チャンピオンズリーグという大舞台で輝く姿を想像するだけで、ファンの期待は高まるばかりだ。