サンチョに熱視線を送るガラタサライ…年俸の折り合いが交渉のカギに

ジェイドン・サンチョ、イタリア移籍が現実味…ユヴェントスとナポリが争奪戦を加速 Chelsea

トルコ王者ガラタサライが、再び欧州の舞台での躍進を目指し、マンチェスター・ユナイテッド所属のジェイドン・サンチョ獲得に本腰を入れ始めた。来季のチャンピオンズリーグに向けた補強の一環として、攻撃陣に変化を加える狙いがあるとされる。

サンチョは2024-25シーズン、チェルシーへレンタル移籍し、カンファレンスリーグ優勝に貢献したものの、買い取りオプションは行使されず。契約満了とともにオールド・トラッフォードへと戻ってきたが、ルベン・アモリム新監督の構想に入っていないとされ、放出候補の筆頭と見なされている。

ベン・ジェイコブス氏が伝えたところによると、ガラタサライはすでに正式オファーの準備に取り掛かっており、サンチョ獲得の有力候補として名乗りを上げている。さらにニコラス・シーラ氏も、アストン・ヴィラと並んで、ガラタサライが最も強い関心を示しているクラブだと伝えている。

ガラタサライは今季、トルコ・スーパーリグを制し、来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得。欧州の舞台で再びインパクトを残すためにも、華のあるウイングの補強は不可欠だ。特に、ナポリから期限付きで加入していたエース、ヴィクター・オシムヘンがチームを離れる可能性がある中、サンチョが新たな看板選手になることが期待されている。

移籍金については、マンチェスター・ユナイテッド側が柔軟な姿勢を見せている。2021年に7300万ポンドで獲得したサンチョだが、現在の帳簿上では1460万ポンド程度まで価値が下がっており、クラブとしては合理的なオファーであれば受け入れる意向だ。

ただし、最大の障壁となるのが給与面。サンチョの週給は25万ポンド以上と見られ、これはガラタサライの給与体系を大きく超える。クラブ側は、選手本人に減給を打診するほか、ユナイテッドに一部負担を求める可能性もある。

ドルトムント、レバークーゼン、フェネルバフチェ、そして中東勢など、他クラブの関心も報じられているが、現時点でガラタサライとアストン・ヴィラが最も実現性の高い移籍先と見られている。

ジェイドン・サンチョは25歳。ドルトムント時代には137試合で38ゴールを挙げ、ポカールやスーパーカップのタイトルも経験。マンチェスター・ユナイテッドでは不遇の時期を過ごしたが、昨季のチェルシーでの活躍は記憶に新しい。

今夏、彼が再び欧州のトップステージに返り咲くことができるのか。ガラタサライとの交渉の行方に、注目が集まっている。