ジェイミー・ヴァーディ、レンジャーズ移籍が現実味?伝説ストライカーがCL舞台へ回帰か

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ジェイミー・ヴァーディ、ラ・リーガ移籍が現実味?38歳にしてスペインで新たなキャリアか Arsenal

長きにわたりレスター・シティの象徴として君臨し、500試合・200得点以上を記録してきたイングランドの名ストライカー、ジェイミー・ヴァーディ。2024-25シーズン終了をもって契約が満了し、キング・パワー・スタジアムを離れることが決まった現在、彼の次なるステージが注目の的となっている。

38歳という年齢にもかかわらず、その得点感覚はいまだ健在。そんなヴァーディに接触していると報じられているのが、スコットランドの名門クラブ、レンジャーズだ。英国内外から多くのクラブが獲得に興味を示している中、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権をかけた予選に挑むレンジャーズが、最も現実的な移籍先として浮上していると、英『Daily Mail』が伝えた。

スコティッシュ・プレミアシップではセルティックが今季優勝を飾ったが、レンジャーズはCL予選を突破し本戦出場を目指す。そのためにも攻撃力の底上げが必要とされる中、豊富な経験と決定力を併せ持つヴァーディの存在は、まさに理想的なピースといえるだろう。

レンジャーズはこの夏に新監督としてラッセル・マーティン氏を招聘する方向で動いており、クラブ全体が新体制へと舵を切る過渡期を迎えている。米国資本による新オーナーシップの下、積極的な補強策を打ち出しているレンジャーズにとって、ヴァーディの加入は大きな追い風となるだろう。

レジェンドとしての誇りと未来の挑戦…ヴァーディが歩む“最終章”

2012年にわずか100万ポンドでフリートウッド・タウンからレスター・シティに加入したヴァーディは、その後のキャリアで誰もが認める“クラブの顔”へと成長した。2015-16シーズンに記録した24ゴールと、5000倍のオッズを覆して達成したプレミアリーグ優勝は、サッカー史に残る奇跡として語り継がれている。

続く2016-17シーズンには、クラブ史上初となるCL出場を果たし、セビージャやアトレティコ・マドリードといった強豪相手に重要なゴールを決めるなど、欧州の舞台でもその存在感を見せつけた。

さらに2021年にはFAカップ初制覇にも貢献し、その功績は計り知れない。最後のシーズンでもプレミアリーグで9ゴールを記録するなど、衰え知らずのフィニッシャーとしての実力を示した。

興味深いことに、かつてレンジャーズの監督を務めたアリー・マッコイスト氏は、ヴァーディがフリートウッドに所属していた当時から獲得を熱望していたことを明かしている。スカウトを派遣し続けたにもかかわらず、資金不足により獲得は叶わなかったというエピソードは、今なお語り草だ。マッコイスト氏は「2分で獲得する」とまで言い切り、ヴァーディの資質を高く評価し続けている。

今夏、ヴァーディは38歳という節目を迎える。引退という選択肢も囁かれる中で、彼はまだ“戦える”ということをピッチで証明している。そしてもしレンジャーズとの契約が実現すれば、彼にとっては“第二のCL挑戦”という最後の大舞台が待っている。

果たして、“ミラクル・レスター”の立役者は、スコットランドの地で新たな奇跡を生み出すのか。レンジャーズとのリンクが取り沙汰される今、ジェイミー・ヴァーディの動向から目が離せない。