ペレイラが今夏フラム退団へ…マンチェスター・ユナイテッドに“思わぬ臨時収入”の可能性

スポンサーリンク
ペレイラが今夏フラム退団へ…マンチェスター・ユナイテッドに“思わぬ臨時収入”の可能性 Fulham

プレミアリーグのフラムで主軸を担ってきたブラジル代表MFアンドレアス・ペレイラに、今夏クラブを去る可能性が急浮上している。29歳となった技巧派ミッドフィルダーは、新たな挑戦を望んでおり、クラブ側も適切なオファーが届けば売却に応じる姿勢を見せている。

そしてこの移籍劇が、思わぬ形で古巣マンチェスター・ユナイテッドに“棚ぼた”収入をもたらすかもしれない。

ベルギー生まれでユナイテッドのアカデミー出身でもあるペレイラは、長らく期待されながらトップチームに定着できず、ローン移籍を繰り返す日々が続いた。だが2022年夏、フラムへの完全移籍が大きな転機となる。

約1000万ポンドでロンドンへ渡ったペレイラは、マルコ・シルバ監督のもとで息を吹き返し、公式戦119試合で10ゴール22アシストをマーク。プレミアリーグでも屈指の創造性を持つ攻撃的MFとして地位を築いた。

そんな彼に対し、母国ブラジルの名門パルメイラスが関心を寄せており、今年1月には約2050万ポンドのオファーを提示。しかしフラムはこれを一蹴していた。ただし今夏、ペレイラが契約延長に否定的であることから、クラブは再び売却に傾くと見られる。

このほか、リーグ・アンのマルセイユや、サウジアラビアの複数クラブも獲得に前向きと報じられており、移籍金次第では争奪戦となる可能性が高まっている。

セルオン条項が発動か…ユナイテッドに約6億円の臨時収入も

ペレイラの移籍がもう一つ注目される理由は、2022年にユナイテッドからフラムへ移籍した際に挿入された「セルオン条項」の存在。

この条項により、フラムが将来的にペレイラを他クラブへ売却して得た利益の20%がユナイテッドに支払われる取り決めとなっている。

仮にフラムが2500万ポンドで彼を放出した場合、当初の獲得費1000万ポンドを差し引いた1500万ポンドの利益に対して20%、すなわち約300万ポンドがユナイテッドの口座に振り込まれる計算だ。

この収入は、新監督就任の噂が絶えないルベン・アモリム体制での補強資金に充当される可能性もあり、クラブにとってはまさに“予期せぬボーナス”となる。

なお、フラムはペレイラの退団に備え、すでに後釜のリサーチを進行中。マインツに所属するナディーム・アミリの名が候補として浮上しており、今夏の中盤再構築に向けた動きが加速している。

アンドレアス・ペレイラの去就は、フラムにとってチーム構成に関わる大きなターニングポイントであり、マンチェスター・ユナイテッドにとっても財政面で少なからぬ影響をもたらす。母国復帰か、欧州でのステップアップか。29歳の技巧派MFが選ぶ次の舞台に注目が集まる。