リバプールが極秘で大型ストライカー、ニック・ウォルトメイドを狙う!?

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リバプールが極秘で大型ストライカー、ニック・ウォルトメイドを狙う!? Liverpool

2025年夏の移籍市場に向けて、プレミアリーグ2連覇を狙うアルネ・スロット監督率いるリバプール。これまで報じられているように、トレント・アレクサンダー=アーノルドの退団にジェレミー・フリンポンや、アンドリュー・ロバートソンの負担を軽減する可能性のあるミロシュ・ケルケズら、サイドバックの補強に向けて水面下で動いている。

さらに、フロリアン・ヴィルツの獲得が「99%完了」と報じられるなど、中盤の創造性を高めるピースも着々と確保されつつある。だが、その一方で、新ストライカーの獲得に向けた静かな動きも見逃せない。

昨シーズン、ダルウィン・ヌニェスとディオゴ・ジョッタのパフォーマンスに一貫性を欠いたこともあり、前線の新たなオプション探しは自然な流れだ。そんな中、注目されているのが、ブンデスリーガで突如として名を上げたニック・ウォルトメイドである。

ブンデスリーガで急成長した“規格外”の才能

ニック・ウォルトメイドは、今シーズンのドイツ・ブンデスリーガで17ゴールを挙げ、一躍脚光を浴びる存在となった。所属するシュトゥットガルトでは圧倒的な高さと強靭なフィジカルを武器に、攻撃の柱として君臨。その実力が認められ、ドイツ代表にも初招集され、ポルトガル戦でA代表デビューも果たしている。

彼の最大の特徴は、198cmという巨体から繰り出されるポストプレーと空中戦の強さだ。しかし単なる“ハイボールのターゲット”ではない。ボールタッチの繊細さや、狭い局面でもドリブルで打開できる技術力を兼ね備えており、セバスティアン・ヘーネス監督も「サイズとスキルのコンビネーションは特別」と太鼓判を押している。

データも彼の実力を裏付ける。2024-25シーズン、ブンデスリーガで90分あたり最も多く敵陣ペナルティエリア内に侵入した選手であり、シュート成功率は50%。これは、リバプールが関心を寄せているとされるアレクサンデル・イサク(43.2%)、ウーゴ・エキティケ(38.6%)、ベンヤミン・シェシュコ(43.9%)といった他の候補を凌駕する数字だ。

さらに、チャンスメイク能力にも優れ、90分あたりのシュート創出アクション数は4.38。イスコ(3.01)、エキティケ(3.55)、シェシュコ(1.93)を大きく上回っており、ゴール前での貢献だけでなく、攻撃全体の潤滑油としても機能できる希有な存在といえる。

イギリスやドイツの複数メディアによると、リバプールはウォルトメイドの代理人およびシュトゥットガルトと初期段階の接触を行っており、獲得に向けたリサーチを進めているという。現時点でトップターゲットとされているわけではないが、クラブの関心は「真剣」と見られている。

移籍金はおよそ4200万ポンドと推定されており、これはイサクやシェシュコ、エキティケらに比べて大幅に手頃な価格だ。これまでのリバプールの補強方針を鑑みれば、「将来性のある若手に投資し、アンフィールドで一流選手に育てる」というスタンスにマッチする選手と言える。

さらに、ウォルトメイドはドイツ代表でフロリアン・ヴィルツと共にプレーしており、すでに築かれた関係性はイングランドでの適応にも好影響を及ぼす可能性がある。ヴィルツの加入が決まれば、両者のコンビネーションがリバプールに新たな化学反応をもたらすかもしれない。

一方で、ウォルトメイドにはリバプール以外にも関心が集まっている。アーセナル、ウェストハム、ブライトン、エバートンといったプレミア勢に加え、バイエルン・ミュンヘン、ナポリ、アトレティコ・マドリード、ローマといった欧州強豪クラブも彼の動向を注視している状況だ。

ヌニェスを売却する可能性も取り沙汰されており、もし現実となれば、その後任としてウォルトメイが急浮上する可能性は十分にある。アルネ・スロット体制の新たな象徴となるかもしれないこのドイツ人ストライカーが、アンフィールドに降り立つ日が来るのか。