ニューカッスルが未来への布石…スペインの若き俊英アントニオ・コルデロがタインサイドへ

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Newcastle United

プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドが、スペインの新星アントニオ・コルデロを獲得した。18歳のアタッカーは、マラガCFとの契約満了に伴い、今夏フリーで加入。正式な選手登録および労働許可の取得を経て、7月1日以降にタインサイドでの新たな挑戦がスタートする。

コルデロはわずか18歳ながら、既にプロとしての存在感を示している。スペイン2部リーグで戦うマラガでは、公式戦通算60試合に出場。今季は6ゴール7アシストを記録し、クラブの残留に大きく貢献した。その実力はスペイン国内にとどまらず、ヨーロッパ各国のスカウト陣の注目を集める存在となっている。

バルセロナやレアル・マドリードといったラ・リーガの強豪クラブも関心を示していたが、最終的に彼が選んだのはプレミアリーグでのステップアップだった。移籍交渉を主導したのは、ニューカッスルを今夏で離れるスポーティングディレクター、ポール・ミッチェル氏。彼は「アントニオはエキサイティングな才能」と称賛し、クラブに迎え入れることができたことへの喜びを語っている。

「多くの関心がある中で、彼がニューカッスルを選んだことは我々にとっても大きな意味を持つ。彼のポテンシャルを考慮し、今後はローン移籍によってさらなる経験を積ませることを検討している」と述べ、早期のトップチーム定着を焦らず段階的に育てていく方針も明らかにした。

新天地での生活を目前に控えたアントニオ・コルデロは、移籍の発表後に心境を語っている。「ここに来られたことは本当に光栄です。高い目標を持っていて、それを実現するのにふさわしい場所がここニューカッスルだと信じています」と語り、「この移籍は自分にとって大きな一歩」と、その決意をにじませた。

ニューカッスルは今、クラブとしてのビジョンを刷新しつつある。強化部門の改革や、若手への投資はその一環だ。コルデロのような将来有望なタレントを早期に獲得し、計画的に育成していく姿勢は、プレミアリーグ内外からも注目を集めている。

現段階では、オランダの名門アヤックスが2025-26シーズンのローン先として有力視されており、若手育成に定評のある同クラブでの武者修行が見込まれている。タインサイドでのトップチームデビューは先の話になるかもしれないが、コルデロ自身はすでにその先を見据えている。

世界でも最も競争の激しいリーグ、プレミアリーグ。その舞台で18歳のスペイン人アタッカーがどのような進化を遂げていくのか。コルデロの歩みに注目が集まるのは、もはや必然だ。