若き守備の宝石に熱視線…ウスマン・ディオマンデを巡る争奪戦がプレミアリーグ内で加速中

スポンサーリンク
Crystal Palace

移籍市場が本格化する夏を前に、欧州のスカウト陣が注目する若き才能が再び脚光を浴びている。ポルトガルの名門スポルティングCPに所属する21歳のセンターバック、ウスマン・ディオマンデは、今やヨーロッパ屈指の成長株として認知されつつある。

特に、プレミアリーグの2クラブ。マンチェスター・ユナイテッドとクリスタル・パレスが熱視線を送っているとされ、4500万ポンドという移籍金にも関わらず、その争奪戦は熾烈を極めつつあると、英『Daily Telegraph』が報じた。

2003年生まれのウスマン・ディオマンデは、FCミッティランから2023年1月にスポルティングCPへと移籍し、そこから一気にヨーロッパ中の注目を集める存在へと駆け上がった。すでに同クラブで公式戦100試合以上に出場し、6ゴール2アシストという数字も残している。

フィジカルの強さに加え、ビルドアップ能力やカバーリングセンスも備えた万能型のセンターバック。ポルトガルリーグでのパフォーマンスは安定感を増し、2024年にはコートジボワール代表の一員としてアフリカネイションズカップを制覇。若くして大舞台を経験している点も、評価を高める要素だ。

スポルティングでは、現在マンチェスター・ユナイテッドで指揮を執るアモリム監督の下で育成されたことで、ポジショニングと戦術理解度にも磨きがかかっている。こうした背景を踏まえ、彼の市場価値は右肩上がりで上昇中だ。

報道によれば、最も強い関心を示しているのはクリスタル・パレスとマンチェスター・ユナイテッド。中でも、パレスは主力DFマルク・グエイの将来的な退団を見据え、後継者としてディオマンデをリストアップしている。グエイにはビッグクラブからの関心も報じられており、放出によって得た資金をディオマンデ獲得に充てる可能性が高いと見られている。

一方で、マンチェスター・ユナイテッドは、今夏にヴィクトル・リンデロフとジョニー・エヴァンスの退団が濃厚とされており、センターバックの再編が急務だ。ただし、リサンドロ・マルティネス、ハリー・マグワイアらが在籍しているため、新戦力の配置には慎重さも求められる。

そのため、ユナイテッドによるディオマンデ獲得は、既存戦力の整理が前提となるかもしれない。それでもなお、将来性を重視する姿勢を示すクラブにとって、21歳のセンターバックは長期的投資として極めて魅力的なターゲットとなっている。

スポルティング側は4500万ポンドの評価額を据え置いており、割引や分割での取引に応じるかは不透明だ。だが、選手本人がステップアップを志す可能性もあり、今後の交渉次第では一気に移籍が加速する展開も考えられる。