サウジで燻るジョン・デュラン、早くもプレミア帰還を画策…ウェストハム筆頭に6クラブが熱視線

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サウジで燻るジョン・デュラン、早くもプレミア帰還を画策…ウェストハム筆頭に6クラブが熱視線 Fulham

サウジアラビアの熱気の中で燻る若き才能が、イングランド復帰を目指して動き出している。わずか5ヶ月前、アストン・ヴィラからアル・ナスルへ移籍したジョン・デュランが、早くもプレミアリーグへの電撃ローン移籍を模索しているという。

英『TEAMtalk』によると、21歳のコロンビア代表ストライカーに対し、6つのプレミアクラブが争奪戦に名乗りを上げており、この夏の移籍市場でひときわ注目を集める存在となりそうだ。

2024年1月、アストン・ヴィラでの印象的なプレーを経て、デュランは中東の雄アル・ナスルに完全移籍。移籍金はおよそ6400万ポンド、契約期間5年半、年俸は1670万ポンドに達するとされる、破格の条件だった。

公式戦18試合で12ゴールと数字の上では一定の結果を残しているが、ピッチ外では異なる課題に直面していたようだ。文化や言語、生活スタイルの違いが精神面に影響を与え、プレーの安定感にも乱れが生じていると複数メディアが報じている。クラブ側も彼の順応に対する不安を抱いており、成長を促す目的で一時的なレンタル放出に前向きな姿勢を見せ始めている。

こうした状況の中、デュランの「古巣」とも言えるプレミアリーグが再び注目の舞台となる。すでに複数クラブが接触を図っているとされ、特にウェストハム・ユナイテッドの動きが活発だ。過去にも同選手の獲得に動いていたことから、今回は本腰を入れての再チャレンジと見られている。

グラハム・ポッター監督の下、新たなプロジェクトをスタートさせたハマーズは、攻撃の柱としてデュランを高く評価しており、機動力と得点感覚を兼ね備えるストライカーを加えることで、チームの上位進出に弾みをつけたい考えだ。

争奪戦は激化の一途…アーセナル、トッテナム、そして欧州勢も静かに注視

しかし、ウェストハムが独走態勢に入るにはまだ時期尚早だ。他にもウルブス、フルハムが水面下で獲得を検討しており、さらに具体名こそ出ていないが、3つのプレミアクラブが同様に関心を寄せているとされる。

特筆すべきは、ブックメーカーが発表した獲得オッズでアーセナルが4/1と最有力候補に浮上している点だ。ミケル・アルテタ率いるチームは、2025-26シーズンに向けて前線の補強を計画中。ベンヤミン・セスコやヴィクトル・ギョケレスといった高額ターゲットが挙がる一方で、デュランのローン加入は比較的リスクの低い選択肢として魅力的に映る。

また、トッテナム・ホットスパーも7/1のオッズで続き、さらにはボルシア・ドルトムント、マンチェスター・ユナイテッド、そしてパリ・サンジェルマンといった欧州屈指のクラブが名前を連ねている。かつてチェルシーやアーセナルが獲得に動いた過去もあり、デュランの才能は今なお高い評価を受けている。

ただし、ネックとなるのはその高額サラリーだ。週給約33万ポンドという数字は、ローン移籍先がどれほど負担するかによって成否が大きく左右される。クラブ間での分担交渉が、今後の行方を左右するキーポイントになるのは間違いない。

この夏、プレミアリーグを賑わせる可能性を秘めたジョン・デュランの去就。ウェストハムが一歩抜け出すのか、あるいはアーセナルや他クラブがサプライズを起こすのか。若き才能の再上陸を巡る駆け引きから、目が離せそうにない。