ムベウモ争奪戦に新展開…トッテナムが巨額オファー提示、マンチェスター・ユナイテッドの優位は揺らぐのか?

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Brentford

ブレントフォードに所属するカメルーン代表FWブライアン・ムベウモを巡る争奪戦に、新たな波が押し寄せている。これまで移籍先の最有力候補とされてきたマンチェスター・ユナイテッドに対し、トッテナム・ホットスパーが驚異的な条件を提示し、一気に注目の的となっている。

トッテナムの新監督に就任したトーマス・フランク。その名は、ブレントフォードをプレミアリーグの中堅クラブへと育て上げた指揮官として、国内外で広く知られている。そして今、そのフランク新監督がかつて育て上げたムベウモの獲得に乗り出したというのだから、物語性としても申し分ない。

英『The Mirror』の報道によれば、スパーズは6500万ポンドの一括支払いに加え、アドオンも含めると7000万ポンドにも及ぶオファーを提示したという。これは、ユナイテッドが提示した5000万ポンド+アドオン1000万ポンドという条件を大きく上回るものであり、ブレントフォードにとっては極めて魅力的な提案だ。

さらにスパーズは、ムベウモの攻撃パートナーであるヨアネ・ウィサの同時獲得にも動いているとされる。昨季、ムベウモとウィサのコンビはプレミアリーグで計39ゴールを記録し、破壊力は折り紙付き。ウィサにはノッティンガム・フォレストも関心を寄せているものの、ブレントフォードは4000万ポンド以上を要求しており、二重獲りが実現すればトッテナムの前線は一気に厚みを増す。

一方で、ムベウモ自身のスタンスには大きな変化は見られない。移籍情報筋によれば、ムベウモはマンチェスター・ユナイテッドへの加入を決断済みであり、個人条件の交渉もほぼ完了しているとされている。英『 Sky Sports』も、スパーズの動きに一時的に心が揺らいだとしながらも、依然としてオールド・トラッフォードに強く傾倒していると報じた。

ただし、現時点でユナイテッドとブレントフォードの間に合意はなく、両者の交渉は続いている。ユナイテッドがオファーを増額する可能性も取り沙汰されており、トッテナムによるハイジャックを防ぐためには、決断を急ぐ必要があるだろう。

ムベウモに固執するあまり、交渉がこじれるようであれば、ユナイテッドには他のオプションも用意されている模様。ルベン・アモリム監督は「すでに2人の代替ターゲットを特定している」との情報もあり、万が一の事態にも備えを進めている。

今夏の移籍市場において、ブライアン・ムベウモの去就は最も注目されるテーマのひとつだ。プレミアリーグでの実績と、年齢的なピークを迎えつつある今、彼がどのクラブのユニフォームを着ることになるのか、その答えはそう遠くない未来に明らかになるだろう。