ACミラン、アーセナルの守備陣にダブルアタック…ジンチェンコ&キヴィオル獲得を狙う!?

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ACミラン、アーセナルの守備陣にダブルアタック…ジンチェンコ&キヴィオル獲得を狙う!? Arsenal

移籍市場が熱を帯びるなか、イタリアの名門が再びヨーロッパを揺るがす可能性が浮上している。ACミランが狙うのは、プレミアリーグで激しい競争を戦い抜くアーセナルの守備陣。ウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコ、そしてポーランド代表のヤクブ・キヴィオルという2人のDFに対し、同時に獲得を模索していると、伊『Gazzetta dello Sport』が報じた。

まず注目されているのが、左サイドでの攻撃参加に定評のあるジンチェンコ。アーセナルでは2024-25シーズン、わずか8試合の先発にとどまり、出場時間は合計789分。すでにピークを過ぎたと見る向きもあるが、本人は新天地を望んでいるとされており、ミラン側も熱視線を送っている。

しかし、交渉は一筋縄ではいかない。最大のネックは、ジンチェンコが現在受け取っている週給15万ポンドという高額な給与だ。財政健全性を重視するミランにとって、この条件はハードルが高く、クラブは減俸を前提とした交渉を進めているという。

ジンチェンコの加入は、テオ・エルナンデスの去就にも直結している。サウジからの破格オファーを断ったフランス代表DFは、アトレティコ・マドリードと水面下で交渉中と報じられており、ミランはその売却益をもとにジンチェンコ獲得へと動く可能性がある。

テオには1800万ユーロ+ボーナスというオファーが届いているが、ミランはそれを拒否。契約延長も進展しておらず、移籍は現実味を帯びてきた。テオ放出とジンチェンコ獲得がセットで進む構図は、今夏の移籍市場における重要な焦点の一つとなりそうだ。

キヴィオルにも白羽の矢、アッレグリ体制の再構築とアーセナルの対応は?

一方で、ミランはジンチェンコだけでなく、もう1人のアーセナルDFであるキヴィオルにも関心を示している。昨年1月にスペツィアからアーセナルへ加入した24歳は、プレミアリーグでは主に控えとして過ごしていたが、今季終盤にかけて存在感を発揮。

ガブリエルの負傷離脱を受けて先発に抜擢されると、8試合連続でスタメン出場を果たし、レアル・マドリードやパリ・サンジェルマンとのチャンピオンズリーグ戦でもフル出場。守備の安定感とボール捌きに高い評価が集まった。

ミランは、マリック・ティアウのレバークーゼン移籍が取り沙汰される中で、センターバックの補強が急務。セリエAでの経験を持ち、左サイドバックもこなせるキヴィオルは、理想的なピースだと見られている。

ただし、アーセナルがキヴィオルを手放す意思があるかは依然不透明。クラブはすでにヌーノ・タヴァレスとキーラン・ティアニーを放出し、さらにジョルジーニョも退団。センターバックではマーク・グエーイの獲得に動いているとの報道もあるが、交渉の行方次第ではキヴィオルの売却は見送られる可能性もある。

アーセナルは現在、6700万ポンド規模の大型補強も視野に入れているとされており、移籍市場の主役の一角を担っている。守備陣の刷新を視野に入れた再構築が進めば、ミランとの交渉にも大きな影響を及ぼすだろう。

アーセナルとACミランという欧州の名門が、戦力再編という同じ目標を掲げながら交差するこの夏。ジンチェンコとキヴィオルの去就は、両クラブの来季の成績を大きく左右しかねない注目のトピックだ。

すでにアーセナルは複数のサイドバックを放出しており、今後の動き次第では、さらなる放出と補強が同時並行で進行していくことになる。ミランとしては、給与問題とテオ・エルナンデスの動向が鍵を握る中で、限られた予算をいかに有効活用するかが問われる。

欧州を代表する両クラブが、守備陣というピッチの根幹をめぐってどんな判断を下すのか。