エヴァートン、若きアイルランド代表FWエヴァン・ファーガソン獲得に本腰か?得点力不足の解消へ

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エヴァートン、若きアイルランド代表FWエヴァン・ファーガソン獲得に本腰か?得点力不足の解消へ Everton

プレミアリーグ残留を果たし、再建フェーズに突入したエヴァートン。攻撃陣の再編成は今夏の最優先事項であり、クラブはブライトンに所属するアイルランド代表FWエヴァン・ファーガソンに照準を定めている。

2025-26シーズンに向けて、エヴァートンは得点力不足という慢性的な問題に終止符を打たねばならない。長らく前線を支えてきたドミニク・カルバート=ルーウィンは今夏に契約満了を迎える見通しで、クラブは新たなストライカーの確保に躍起となっている。

一時はヴィジャレアルのティエルノ・バリーに約2540万ポンドのオファーを提示するなど、複数のアタッカーをリストアップ。しかし、これまでの補強は実を結ばず、アルマンド・ブロヤのレンタル失敗、ユセフ・シェルミティの不発など、決定力の欠如は依然として深刻な問題だ。

アメリカ資本のフライドキン・グループ(TFG)は、エヴァートンを中位以上の安定したクラブに押し上げるためには、この夏の移籍市場でストライカー獲得が絶対条件と見ている。

チームを率いるデイビッド・モイーズ監督は、クラブの新たなプロジェクトの中心的存在。復帰直後から戦術的整備を進め、守備をベースにした堅実なスタイルで勝ち点を積み上げた。そのモイーズが望むのは、フィジカルと決定力を兼ね備えたセンターFW。まさにファーガソンは、その条件に合致する存在だ。

エヴァートンが熱視線を送るエヴァン・ファーガソンは、かつてブライトンの至宝と称された逸材。2022-23シーズンにはプレミアリーグで一躍脚光を浴び、アイルランド代表にも選出された将来有望なストライカーである。

しかし、今季は出場機会が限定され、21試合でわずか1ゴールと苦戦。ウェストハムへの半年間のローン移籍が実現するも、くすぶる時間が続いた。それでも、20歳という若さとポテンシャルを評価する声は根強く、特にエヴァートンはその将来性を高く買っている。

英『Irish Times』によれば、ブライトンはファーガソンの完全移籍を容認する意向を示しており、エヴァートンにとっては千載一遇のチャンス。競合が現れる前に、素早く交渉をまとめたいところだ。

かつてウェイン・ルーニーを輩出したエヴァートンは、若手育成において一定の実績を誇るクラブ。ファーガソンにとっても、出場機会を確保し、キャリアを再浮上させるには絶好の環境となるだろう。

モイーズ監督はウェストハム時代にUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ優勝を果たし、若手起用にも定評がある。ヒル・ディッキンソン・スタジアムという新たな本拠地で、ファーガソンがチームの得点源として復活を果たすシナリオは、決して夢物語ではない。