アタランタに所属するイタリア代表DFラウル・ベッラノーヴァを巡って、アストン・ヴィラとウェストハム・ユナイテッドが争奪戦に突入。移籍専門サイト『CaughtOffside』によれば、両クラブは約4000万ユーロとされる移籍金の準備を進めており、今夏の目玉ディールとして注目を集め始めている。
25歳のラウル・ベッラノーヴァは、右サイドバックに加えて右ウィングバックとしてもプレー可能なユーティリティ性を備えた逸材。2024-25シーズンはアタランタで公式戦45試合で1ゴール11アシストを記録し、セリエAの中でも屈指の攻撃力を誇るサイドバックとしてその名を轟かせた。
インテルやミラン、カリアリでのプレー経験を経て現在の所属先でブレイクを果たし、今ではイタリア代表にも定着。スピードと精度を兼ね備えたクロス、そして上下動を厭わぬ献身性は、プレミアリーグのスタイルにもマッチすると評価されている。
現時点で正式オファーは出ていないものの、アストン・ヴィラとウェストハムが強い関心を抱いており、加えてフラム、さらにイタリア国内ではナポリも動向を注視。今後の進展次第では、ビッグクラブを巻き込む争奪戦に発展する可能性すらある。
ウナイ・エメリ監督の下で復活を遂げたアストン・ヴィラは、右サイドの選手層をさらに厚くするべくベッラノーヴァに注目。マティ・キャッシュとは異なるタイプの選手として、システムに柔軟性をもたらす存在として期待されている。
一方、ウェストハム・ユナイテッドも補強の緊急性は高い。ヴラディミール・ツォウファルの退団で右サイドバックが空位となっており、守備面でも攻撃面でも即戦力となり得る選手の補強が急務。
ただし、プレミアリーグでの近年の実績や今後の欧州カップ戦出場の可能性などを踏まえると、選手にとってはアストン・ヴィラの方が魅力的な選択肢と見なされるかもしれない。
ラウル・ベッラノーヴァの去就は、今夏の移籍市場における注目トピックの一つとなりそうだ。すでに4000万ユーロという価格が取り沙汰されていることからも、アタランタが売却に応じる姿勢を見せれば、一気に交渉が進展する可能性は高い。
果たして、アストン・ヴィラが補強戦線を制するのか。それとも、ウェストハムが攻勢を強めて巻き返すのか。あるいは、他クラブが横槍を入れるサプライズはあるのか。