ACミランがダルウィン・ヌニェスに関心? リバプールで苦しむ背番号9にセリエA行きの可能性

スポンサーリンク
ACミランがダルウィン・ヌニェスに関心? リバプールで苦しむ背番号9にセリエA行きの可能性 Liverpool

リバプールで燻るウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスに、新たなステージへの扉が開かれようとしている。伊『Gazzetto Dello Sport』によれば、セリエAの強豪ACミランが“新たな9番”の筆頭候補として同選手をリストアップしており、ナポリも水面下で動きを見せているという。

クロップ時代に大型補強として鳴り物入りで加入したヌニェスだが、期待された結果を残せないまま、新指揮官アルネ・スロットの下で再スタートを切る前に、移籍市場の渦中へと飲み込まれつつある。

2022年夏にベンフィカから巨額の移籍金でリバプール入りしたダルウィン・ヌニェス。しかし、イングランドの地でその才能を存分に発揮することはできなかった。ベンフィカ時代は41試合で34得点を挙げるなど驚異的な決定力を誇ったが、リバプールでは143試合で40ゴールと、数字はやや物足りない。プレミアリーグ特有の速さとフィジカル、そして容赦ないメディアとファンの批判の波に飲まれ、自信を失った印象も否めない。

それでも、彼のポテンシャルに目をつけるクラブは少なくない。中でも、イタリアの名門ACミランは今夏の補強において「ゴールを約束できるストライカー」を長らく探し続けており、サンティアゴ・ヒメネスに加えて、もう一人のエース候補としてヌニェスに注目しているという。

リバプール側は大幅なディスカウントには応じないとされており、依然として高額な移籍金が交渉のハードルとなるが、ヌニェスの年俸は、セリエAのトッププレーヤーと比べてリーズナブルとも受け取られている。ヒメネスとの2トップや単独ストライカーとしての起用など、多様な起用法が検討されており、攻撃の軸としての期待は高まるばかりだ。

一方で、ナポリもまた静かにその動向をうかがっている。アントニオ・コンテ監督は、かつての愛弟子ルカクとのコンビ形成に前向きだと伝えられており、ヌニェスのユニークなプレースタイルが前線に新たな風を吹き込むと期待されている。ただ、現段階では正式なオファーには至っておらず、調査段階にとどまっているようだ。

それでもヌニェスの市場価値や年齢、将来性を考えれば、セリエA移籍は彼にとって悪くない選択肢と言える。プレミアリーグでの苦戦やファンからの辛辣な声にもかかわらず、彼の才能が失われたわけではない。むしろ、新たな環境と戦術的適応が彼の潜在能力を解き放つ鍵になるかもしれない。

ACミランとナポリ、そしてそれ以外のクラブまでもが静かに状況を見守る中、ヌニェス自身もまた、新たな冒険への覚悟を決めつつあるのかもしれない。