サウジでの現状に不満? アーセナルとアストン・ヴィラが注視するアイメリク・ラポルテの去就

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サウジでの現状に不満? アーセナルとアストン・ヴィラが注視するアイメリク・ラポルテの去就 Arsenal

2023年夏、輝かしいキャリアに一区切りをつけるようにして、マンチェスター・シティからサウジアラビアのアル・ナスルへと新天地を求めたスペイン代表DFアイメリク・ラポルテ。だが、現地での日々は決して順風満帆とは言えず、わずか2年足らずで再び欧州復帰が取り沙汰されている。

アル・ナスル加入時の移籍金はおよそ2350万ポンドと報じられており、週給39万ポンドという巨額年俸も注目を集めた。だが、蓋を開けてみれば、ラポルテ本人は欧州での生活やケアとの“ギャップ”に落胆を隠せず、話が違うと胸の内を明かしている。

そんな中、プレミアリーグの2クラブ、アーセナルとアストン・ヴィラが、31歳となったラポルテの動向に熱視線を送っている。英『TalkSPORT』によれば、アル・ナスル側は2000万ポンドの移籍金での売却を望んでいるものの、高額な給与がネックとなり、契約解除によるフリーでの放出すら視野に入れているという。これが実現すれば、プレミア復帰への扉は一気に開かれることになる。

アルテタ監督率いるアーセナルは、今夏の補強ターゲットとしてストライカーとミッドフィルダーに重点を置きつつも、守備陣の再構築にも余念がない。昨夏にはイタリア代表DFリッカルド・カラフィオーリを獲得し、最終ラインには一定の厚みが加わったが、ティアニーやジンチェンコらの去就次第ではさらなる動きがあっても不思議ではない。

そんな中、ラポルテはそのキャリアと実績を武器に再びプレミアの舞台に立つ可能性を模索している。ガブリエル・ジェズス、ジンチェンコに続き、アーセナルが元マンチェスター・シティの選手を獲得する構図も十分に考えられるだろう。

一方、アストン・ヴィラも来季のヨーロッパリーグを見据えた補強に動いてる。だが、ウナイ・エメリ監督が求めるのは即戦力であり、豊富な国際経験を持つラポルテは理想的なピースとしてリストアップされている。

さらに、古巣アスレティック・ビルバオもラポルテに熱視線を送っており、バルベルデ監督が復帰を熱望しているとの報道も。ただし、財政的制約から移籍金および年俸の両面で課題があり、実現には本人の大幅な譲歩が必要となりそうだ。その他にも、インテル、ナポリ、マルセイユといった欧州の強豪クラブが水面下で動いているとも伝えられている。

本職CBへのこだわりと、欧州舞台への渇望

マンチェスター・シティ時代には公式戦180試合以上に出場し、5度のプレミアリーグ制覇やチャンピオンズリーグ制覇を経験。スペイン代表としてもユーロ2024を制し、決勝のイングランド戦にも先発出場するなど、名実ともに世界屈指のセンターバックとして名を馳せた。

ただ、彼自身は「過去2年間は本職ではないポジションでのプレーが続き、フラストレーションがたまっていた」と西『MARCA』の取材に応じており、サイドバックや偽CBとしての起用に不満をにじませた。

今夏のマーケットで彼の去就が決まるまで、まだ時間はある。だが、欧州クラブにとっては豊富な経験と実績を持つ守備者がフリー、もしくは格安で手に入るチャンスであり、見過ごす手はないだろう。