トッテナム・ホットスパーが新シーズンに向けて、大きな一手を打とうとしている。最新の移籍情報によると、ベルギーのクラブ・ブルッヘに所属するナイジェリア代表MFラファエル・オニェディカの獲得に、本腰を入れて動き始めたという。
新たに指揮を執ることになったトーマス・フランク監督は、かねてより中盤のテコ入れを強く求めており、オニェディカはその補強リストの中でも優先順位の高いターゲットとされている。ブレントフォード時代から守備的MFの重要性を熟知する同監督にとって、強靭なフィジカルと運動量を備えるこのナイジェリア人は理想的なピースと言えるだろう。
現在24歳のオニェディカは、ベルギー・プロリーグの強豪クラブ・ブルッヘに在籍。昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでは、タフなボール奪取と展開力で欧州の舞台でも存在感を示し、その名を一気に知らしめた。加えて、今季のベルギーカップ制覇にも大きく貢献しており、クラブが12度目の栄冠を手にした立役者のひとりとして高い評価を受けている。
こうした活躍を受けて、彼に対する関心はイングランド国内にとどまらない。ウェストハム・ユナイテッドは、退団が噂されるトーマス・ソーチェクの後釜としてリストアップ。
一方、セリエAの名門ACミランも、タイアニ・ラインデルスの後任候補として彼の獲得に興味を示しているとされる。
それでも、現時点で最も具体的な動きを見せているのがトッテナムだ。フランク新体制の要として中盤の守備を任せるには、実戦経験と将来性を兼ね備えた人材が必要不可欠であり、オニェディカはまさにうってつけの存在といえる。
彼がノースロンドンの地で新たなキャリアをスタートさせる日が近づいているのかもしれないが、はたして…。