アストン・ヴィラがベルギーの才能ニコラス・ラスキンに照準!エメリ体制で中盤の改革進むか

スポンサーリンク
アストン・ヴィラがベルギーの才能ニコラス・ラスキンに照準!エメリ体制で中盤の改革進むか Aston Villa

来季のヨーロッパリーグ参戦を控えるアストン・ヴィラが、スコットランドの名門レンジャーズに所属するニコラス・ラスキンの獲得に動いているようだ。24歳のベルギー人ミッドフィールダーは、レンジャーズでの安定したパフォーマンスを経て、プレミアリーグへのステップアップが現実味を帯びてきた。

複数メディアの報道によれば、アストン・ヴィラはすでに移籍交渉に着手しており、今夏中にもクラブ間合意が成立する可能性があるという。ベルギーメディア「Het Nieuwsblad」は、ラスキンの将来に関する具体的な交渉が進行中であると報じている

昨季のアストン・ヴィラは、チームとしての組織力と戦術的な柔軟性が光った。一方で、過密日程が想定される今季に向けて、ユニ・エメリ監督は選手層のさらなる強化を急務としており、特に中盤におけるダイナミズムの追加が求められている。

その中で浮上しているのが、ベルギー代表ミッドフィールダーのラスキンだ。レンジャーズで2年半プレーし、チームのキャプテンも務める彼は、守備と攻撃をバランスよくこなす万能型のMF。とりわけ小柄ながらもフィジカルの強さと戦術理解に優れ、ボールを巧みにさばいて攻撃の起点を作ることができる。

現状、ヴィラの中盤にはティーレマンス、カマラといった実力者が揃っているが、攻守両面で違いを生み出せる選手は限られている。ラスキンのような高い技術と勤勉さを併せ持つ選手は、エメリの志向する戦術において欠かせないピースとなり得る。

また、すでにフェイエノールトからゼピケノ・レドモンドをフリーで獲得しており、ヴィラは着実に中盤の再編に取り組んでいる。

ベルギー代表の連携強化も視野に…代表監督と元指揮官からのお墨付き

注目すべきは、ニコラス・ラスキンの移籍に対する周囲の評価の高さだ。ベルギー代表のリュディ・ガルシア監督は、ヴィラ加入が代表チームにとってプラスになると語っており、同じ代表でプレーするティーレマンスやアマドゥ・オナナとのクラブレベルでの連携強化を期待しているという。

ガルシア監督は、2026年FIFAワールドカップに向けた中盤の構築において、ラスキンが重要な役割を果たすと考えており、今後のベルギー代表における中心人物の一人として強く後押ししているとされる。

さらに、ラスキンがレンジャーズに加入する以前に指導していたフィリップ・クレメント元監督も、プレミアリーグでの成功に太鼓判を押している。彼は「今すぐトップ6でプレーするには早いかもしれないが、ヴィラのようなクラブでなら確実に適応できる」とコメントしており、選手としての成長余地と将来性に太い信頼を寄せている。

ラスキンはこれまでオールドファームダービーなどでも冷静さを失わずにプレーし、精神面でも高い評価を得ている。

今夏の移籍市場における注目選手の一人となりつつあるニコラス・ラスキン。プレミアリーグという大舞台でその才能を開花させるのか、それともレンジャーズに残ってスコットランドでの挑戦を続けるのか。