シュトゥットガルトの司令塔アタカン・カラソルにプレミア勢が関心 忠誠心と家族の絆が去就を左右か

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シュトゥットガルトの司令塔アタカン・カラソルにプレミア勢が関心 忠誠心と家族の絆が去就を左右か Aston Villa

2023-24シーズン、ブンデスリーガで旋風を巻き起こしたVfBシュトゥットガルト。その中盤を支え続けたキャプテン、アタカン・カラソルに対し、イングランド・プレミアリーグの複数クラブが関心を寄せているという。

独『Bild』が報じたところによれば、ニューカッスル・ユナイテッドとアストン・ヴィラが、28歳のミッドフィールダーの代理人と接触を図り、今後の動向を探っているという。

シュトゥットガルトにとって、昨季の躍進はチーム全体の結束によるものであり、特にカラソルの存在感は際立っていた。2019年に加入して以来、安定したパフォーマンスとリーダーシップで信頼を築いてきたトルコ系ドイツ人MFは、今やクラブの象徴的存在となっている。

カラソルは2024-25シーズンの公式戦でほぼ全試合に出場。ピッチ上では統率力を発揮し、守備とビルドアップの両面でチームをけん引した。DFBポカール制覇にも大きく貢献し、その実力と安定感はドイツ国内にとどまらず欧州各国のスカウトの目にも留まった。

ニューカッスルとアストン・ヴィラが関心を示しているが、現時点でシュトゥットガルトと直接交渉を行った事実はないとされる。クラブ側も、カラソルが中心にいる中盤を再構築する意思はなく、残留を最優先事項として位置づけている。

カラソルは2024年6月に2028年までの長期契約を結んだばかりであり、この契約には移籍解除条項が含まれていない。また、過去にはイングランド、トルコ、さらにはサウジアラビアから破格のオファーが届いたとされているが、いずれも断ってきたという背景もある。

プレミアリーグ勢の誘惑と交錯する未来

ニューカッスルは昨季、プレミアリーグを5位で終え、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得。一方のアストン・ヴィラも6位でフィニッシュし、UEFAヨーロッパリーグへの参戦が決定している。いずれもヨーロッパの舞台で戦うクラブであり、その経済力と環境は選手にとって大きな魅力となる。

ただし、カラソルにとっては「幸せな今」が揺るぎない現実だ。単なる年俸アップやビッグクラブの看板では、彼の心を動かすには不十分なのかもしれない。

現段階では、ニューカッスルもアストン・ヴィラも具体的なオファーを提示していない状況だが、今後の動きは予断を許さない。シュトゥットガルトは来季も上位争いを目指しており、クラブとしてもカラソルの存在を戦術の軸に据えることは変わらない。

今夏の移籍市場において、カラソルの動向は中盤の補強を狙うクラブにとって大きな焦点となるだろう。ピッチ上での影響力だけでなく、精神的支柱としての価値も加味すれば、彼の存在はまさに唯一無二と言っていい。

仮にプレミアリーグ勢が本格的に動き出せば、シュトゥットガルトは大きな決断を迫られることになるが、今のところ主導権はクラブとカラソル自身が握っている。