ノッティンガム・フォレストが本気の交渉へ…アレクシス・サレマーカーズに照準を定めた理由とは?

スポンサーリンク
Nottingham Forest

プレミアリーグの中堅クラブ、ノッティンガム・フォレストが今夏の移籍市場で狙いを定めているのが、ACミランに所属するベルギー代表アタッカー、アレクシス・サレマーカーズ。

25歳のウィンガーに対する関心は一過性のものではなく、実に1年以上前から代理人との接触を図ってきたという。イタリアやイングランドの複数メディアが報じるところによれば、今夏こそ獲得に踏み切るべく、フォレストはACミランと本格的な交渉を開始している。

2024-25シーズンにASローマへローン移籍していたサレマーカーズは、怪我による出遅れにもかかわらず、31試合で7ゴール7アシストと印象的な成績を残した。右ウィングバックや左ウィンガーとしても柔軟に対応できるそのプレースタイルは、サイド攻撃を強化したいヌーノ・エスピリト・サント監督の構想に合致する。

その背景には、アンソニー・エランガに移籍の噂が絶えないことも影響している。ニューカッスル・ユナイテッドからの関心が報じられており、もし放出となれば即戦力の代替が必要になる。

英『TEAMtalk』によれば、サレマーカーズはフォレストの補強リストでも上位にランクインしており、ラモン・ソーサやジョタ・シウバといった既存戦力が苦戦している現状では、より実績あるウィンガーの存在が必要だと見られている。

移籍実現に向けて最大の障壁となっているのは、やはり金銭面だ。ノッティンガム・フォレストはおよそ2000万ユーロでの獲得を目指しているが、ACミラン側は少なくとも2500万ユーロを要求しており、場合によっては3000万ユーロまで引き上げる可能性もあるという。交渉のテーブルに乗るには、多少の歩み寄りが不可欠となるだろう。

ただし、金額以上に注目されるのは、ACミランの新監督であるマッシミリアーノ・アッレグリの意向だ。ボローニャ、そしてローマでの実績により評価を上げたサレマーカーズに対し、アッレグリはプレシーズン中にパフォーマンスを見極めた上で、チームの一員として残すか、放出するかの判断を下すとされている。

さらに、ASローマには買い取りオプションが含まれていなかったため、今夏の動き次第でサレマーカーズの去就は大きく揺れる可能性がある。ドイツのアイントラハト・フランクフルトや、以前にはウェストハムやレスター・シティといったクラブも関心を寄せており、競争は激化しそうだ。

一方で、ノッティンガム・フォレストは1年以上にわたり粘り強く交渉を重ねてきたというアドバンテージを持つ。仮にアッレグリが売却を容認した場合、最も早くオファーを具体化できるクラブとして浮上する可能性も十分にある。

2024-25シーズンを前に、アレクシス・サレマーカーズの名前は再び移籍市場のホットトピックとなりつつある。ウィンガーとしての完成度を高め、正確なクロスと内に切れ込む動きで相手守備を混乱させる彼の能力は、プレミアリーグでも間違いなく通用するだろう。

その未来は、新監督の決断と、フォレストが提示する条件次第。数週間以内に訪れるであろう重要な分岐点を、多くのクラブが固唾を呑んで見守っている。