ニューカッスルがブライトンDFファン・ヘッケ獲得に本腰か?リバプールも注目した逸材の去就は…

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ニューカッスルがブライトンDFファン・ヘッケ獲得に本腰か?リバプールも注目した逸材の去就は… Brighton & Hove Albion

ニューカッスル・ユナイテッドの守備補強がいよいよ現実味を帯びてきた。エディ・ハウ監督は今夏、センターバック陣に若さと質を加えるべく、ブライトンで台頭したオランダ代表DFヤン・ポール・ファン・ヘッケの獲得に向けて交渉をスタートさせたと報じられている。

英『3 Added Minutes』のチャーリー・ハフェンデン氏によれば、ニューカッスルはすでにファン・ヘッケの代理人との間で接触を図っており、今夏中の契約成立を目指して話し合いを進めているという。2025-26シーズンに向けて、守備陣の世代交代が避けられないなか、クラブは25歳のセンターバックをリストの上位に据えている。

現在の守備陣は、ファビアン・シェアやダン・バーンといったベテランに頼る状況が続いており、キャプテンのジャマール・ラッセルズも主にバックアップ要員という立ち位置。度重なる負傷離脱やコンディションの波もあり、ハウ監督がフレッシュな選手を必要としているのは明白だ。

ファン・ヘッケは昨季、ブライトンの守備の中核を担い、全コンペティションで39試合に出場。90分あたりのプログレッシブキャリー距離では欧州5大リーグの中でも6位に入り、プレミアリーグのDFの中でチャンスメイク能力が上位8パーセントに位置づけられるなど、データでもその貢献度は際立っている。

オランダ代表でも5キャップを記録するなど、国際舞台での経験も徐々に積み重ねており、その成長スピードは他クラブの関心を集めるのに十分だった。かつてはリバプールも注視していた存在とされ、2021-22シーズンにはブラックバーン・ローヴァーズへのレンタルを経て、ブライトンで定位置を確保している。

ただし、この移籍にはいくつかの障害が立ちはだかっている。選手の市場価値は『Transfermarkt』によれば約2700万ポンドとされるが、ブライトンはさらなる上積みを求める可能性が高い。特に、クラブの年間MVPに選出された選手を安価に手放すとは考えにくく、交渉は容易ではない。

ピッチ外での出来事も少なからず影響を及ぼす恐れがある。先月にはチームメイトのジョアン・ペドロと練習中に衝突があったと伝えられ、ペドロがその後の数試合を欠場したことが波紋を呼んだ。一部サポーターからは、ファン・ヘッケとの確執がペドロの移籍志向に拍車をかけているのではないかという声も上がっている。

それでも、プレミアリーグの舞台で証明された確かな実力と、25歳という年齢を考慮すれば、ファン・ヘッケは将来を見据えた魅力的な投資対象だと言える。エディ・ハウ監督にとっては、守備の強化と再構築におけるキープレーヤーとして、今夏の注目銘柄になるに違いない。

この夏の移籍市場はまだ始まったばかり。ニューカッスルがどこまで本腰を入れるのか、そしてブライトンがどう出るのか。ファン・ヘッケの動向は、今後のマーケットを占う重要な一手として注視すべきだ。