移籍市場が熱を帯びる中、イングランドの名門トッテナム・ホットスパーが次なるターゲットに定めたのは、イタリアの若きセンターバック、ジョヴァンニ・レオーニ。パルマに所属する18歳の逸材に対し、約2500万ユーロのオファーを準備していると、英『CaughtOffside』が報じている。
身長196cmという規格外のフィジカルを誇るジョヴァンニ・レオーニは、セリエAでの出場機会を着実に増やし、今季は17試合に出場。両足を自在に使いこなし、ポジショニングやビルドアップでも非凡なセンスを発揮するなど、将来性への評価はうなぎ登りだ。欧州各国のスカウト陣のレポートでも、高評価が相次いでおり、”ライジングスター” として注目を集めている。
プレミアリーグの中でも積極的な補強を続けるトッテナムが、約42億円に相当するオファーを検討していると伝えられている。だが一方で、パルマ側はより高額の移籍金を求めており、クラブ内部では最低でも3500万ユーロの評価を下しているとの声もある。
レオーニの成長曲線を見れば、この要求は決して非現実的なものではない。イタリアのクラブとしても、将来的なリターンを視野に入れた判断を下す必要があるだろう。
トッテナムとしては、近年若手DFの育成にも力を入れており、現代的なCBを必要とする体制のなかで、レオーニの加入は大きな意味を持つ。ユースとトップの融合を掲げるクラブにとって、将来の主軸となる存在として本腰を入れるのは自然な流れだ。
ジョヴァンニ・レオーニを巡る争奪戦は、イタリア勢に波及している。ナポリ、インテル、ACミランといったセリエAの強豪が既に関心を示しており、どのクラブも自国の逸材を国内に引き留めたいと考えている。
しかし、プレミアリーグの勢いも無視できない。トッテナムに加え、ボーンマス、そしてウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズもレオーニに興味を持っている。特にボーンマスは、レアル・マドリードに移籍したディーン・ハイセンの後釜を探しており、イラオラ監督の下でさらなる進化を遂げつつあるクラブのプロジェクトに、レオーニが魅力を感じる可能性もある。
イングランドの地で新たな挑戦を迎えるのか、それともイタリアの古豪で成長を続けるのか。ジョヴァンニ・レオーニの去就は、2025年夏の移籍市場における注目テーマのひとつとなりそうだ。