エランガ獲得に動くニューカッスル 5000万ポンド提示で交渉本格化か!

エランガ獲得に動くニューカッスル 5000万ポンド提示で交渉本格化か! Newcastle United

ニューカッスル・ユナイテッドが、攻撃陣の再構築に向けて次なる一手を打とうとしている。そのターゲットに据えられているのが、ノッティンガム・フォレストで眩いスピードを武器に活躍するウィンガー、アンソニー・エランガ。

昨年の夏には3500万ポンドのオファーを提示したものの、フォレスト側がこれを拒否。だが状況は一変している。英『Football Insider』によれば、クラブは今夏、5000万ポンドでのオファーを受け入れる構えを見せており、ニューカッスルは再び本腰を入れて交渉に乗り出した。

エランガは昨季、マンチェスター・ユナイテッドから1500万ポンドで加入したが、その投資に見合う以上のインパクトを残した。鋭い突破と冷静なフィニッシュでチームをヨーロッパカンファレンスリーグ出場に導き、フォレストの攻撃に新たな局面をもたらした。

さらに英『TEAMtalk』は、エランガ自身がチャンピオンズリーグでのプレーに強い関心を示しており、ニューカッスル移籍に前向きであると報道。スウェーデン代表でのチームメイトであるアレクサンダー・イサクの存在も、決断の後押しになり得る。

一方で、クラブ内では選手整理も進められており、ハーヴェイ・バーンズの売却が現実味を帯びている。ゴードンの存在感が増す中、バーンズはレギュラーとしての地位を確立できずにおり、元スカウト、ミック・ブラウン氏もその現状に言及している。

ハーヴェイ・バーンズの今季成績は決して悪くはない。全公式戦で40試合に出場し、9得点5アシストを記録。ただし、安定したスタメン定着には至っておらず、右ウィングでは持ち味を発揮できていないとの見方も強まっている。

バーンズがノッティンガム・フォレストへのトレード要員となる可能性にも触れており、現金と選手を組み合わせることで、エランガの移籍金の引き下げを狙っているようだ。アストン・ヴィラもバーンズに関心を示しており、争奪戦が加速する可能性もある。

ノッティンガム・フォレスト側は、選手の価値を高く見積もっており、バーンズとのトレードだけで妥協する姿勢は見せていない。仮にバーンズの売却が成立すれば、ニューカッスルにとっては資金面でも一層の余裕が生まれ、エランガ獲得交渉を有利に進める下地が整うことになる。

プレミアリーグの財政健全性ルール(PSR)の観点でも、ニューカッスルは今夏の補強を比較的自由に進められる立場にある。6月末のPSR締切を前に、クラブは収支バランスを整えつつ、欧州カップ戦を見据えたスカッド構築を急いでいる。

交渉が今後どう転ぶのかは不透明だが、フォレストが譲歩しない構えを見せている以上、最終決着は8月末まで持ち越される可能性もある。プレミアリーグ新シーズンのキックオフまでに、果たしてこの攻撃的な駆け引きに決着はつくのだろうか。