昇格組リーズが狙う左サイドの新戦力!ウルブス所属のウーゴ・ブエノに白羽の矢

昇格組リーズが狙う左サイドの新戦力!ウルブス所属のウーゴ・ブエノに白羽の矢 West Ham United

プレミアリーグ昇格を果たしたリーズ・ユナイテッドが、守備陣のテコ入れに向けて活発に動き始めている。そのなかでも補強が急務とされている左サイドバックのポジションにおいて、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズに所属する22歳のウーゴ・ブエノに強い関心を示していると、英『Daily Mail』が報じている。

ジュニオール・フィルポがフリーでレアル・ベティスに復帰したことで、左サイドは戦力的に空白地帯となった。サム・バイラムや若手の代役では不安が残るなか、リーズの補強リストにはアストン・ヴィラのアレックス・モレノ、アトレティコ・マドリードのレイニウド・マンダヴァなどの名前も挙がっているが、最も現実的なターゲットとして注目を集めているのがブエノだ。

ウルブスで台頭し、フェイエノールトで開花したスペイン出身DF

スペイン北西部ビーゴ生まれのウーゴ・ブエノは、16歳でウルブスのユースに加わり、元々は攻撃的ミッドフィルダーとしてプレーしていた逸材。クラブのコーチ陣との話し合いの末、左サイドバックへのコンバートに挑戦し、それが功を奏するかたちで成長曲線を描いてきた。

2022-23シーズンの序盤にトップチームでのデビューを飾ると、以降はプレミアリーグで43試合に出場。絶対的なレギュラーではないものの、堅実な守備とスピードを活かした上下動で評価を高めてきた。ウルブスの元スポーツディレクターであるマット・ホッブスも、ポジション転向を含めたブエノの成長に賛辞を送り、「クラブの育成成功例の一つ」と称えている。

さらに今季はエールディビジの強豪フェイエノールトにレンタル移籍し、公式戦30試合に出場して4アシストを記録。足の怪我による離脱期間があったにもかかわらず、攻守両面でのパフォーマンスはオランダ国内外のスカウトの目を惹きつけた。フェイエノールトもその活躍に惚れ込んでおり、移籍金が見合えば完全移籍での獲得を望んでいるという。

リーズにとっては、若くしてプレミアでの経験を持ち、加えてオランダでの成功体験もあるブエノは、理想的な戦力といえる。特にフィルポ退団後の不安定な左サイドにおいては、守備の安定と前線への推進力を両立できる貴重な存在となるだろう。

ウルブスは今月初旬にレイヤン・アイト=ヌーリをマンチェスター・シティへ売却しており、左サイドのレギュラー候補はブエノしか残っていない状況。そのためクラブが彼の放出に踏み切る可能性は限定的であり、リーズが交渉を成功させるためには、相応の移籍金提示が求められるのは間違いない。

すでに複数のクラブが興味を示しているとの報道もあり、この夏の移籍市場でブエノを巡る争奪戦が激化するのは必至。リーズがこの競争を制し、プレミアリーグの舞台で確かな戦力を加えることができるか、その行方に注目が集まっている。