ティモシー・ウェアに熱視線!エバートンとトッテナムが獲得を本格検討

ティモシー・ウェアに熱視線!エバートンとトッテナムが獲得を本格検討 Everton

ユヴェントスに所属するアメリカ代表のティモシー・ウェアを巡り、プレミアリーグ勢が大きく動いている。2025年夏の移籍市場に向けて、エバートンとトッテナム・ホットスパーがその名をリストアップしていると、仏『Foot Mercato』が伝えた。両クラブともに具体的な補強ニーズを抱えており、ウェアのような多才なアタッカーは最適解になり得る。

1999年生まれのウェアは現在25歳。右ウィング、右サイドバック、センターフォワードと、複数のポジションを高いレベルでこなすユーティリティ性が売りだ。昨季はユヴェントスで公式戦6ゴール5アシストを記録し、その攻撃力の高さを改めて証明した。

アメリカ代表としてもすでに44キャップを誇り、国際舞台での経験も豊富。2026年の自国開催ワールドカップに向け、代表の中心選手となることが期待されている。

新スタジアムでの船出を控えるエバートンは、特に右サイドの強化を急務としている。昨季にレンタル加入していたジャック・ハリソンとイェスパー・リンドストロムの退団により、同ポジションの人材が手薄な状況。ウェストブロムのトム・フェローズやリヴァプールのベン・ドークらとともに、ウェアは候補の筆頭と見なされている。

デイビッド・モイーズ監督もウェアのプレースタイルを高く評価しており、特にセネガル代表イリマン・エンディアイエとの連携に期待が集まっている。統計的にも両者の貢献度は非常に近く、昨季のゴール+アシスト数(ウェア7、エンディアイエ9)、90分あたりのシュート数(1.15 vs 1.3)、枠内シュート率(ともに42.9%)など、多くの指標で共通点が見られる。

一方のトッテナムは、トーマス・フランク新監督の下で再スタートを切るシーズンに向け、攻撃の選択肢を増やす必要に迫られている。特にUEFAチャンピオンズリーグ出場を控えており、戦力の厚みは欠かせない条件。複数ポジションで起用可能なウェアは、フランク体制の柔軟な戦術にもフィットする選手と言えるだろう。

ブンデス勢やアトレティコも注目…争奪戦は激化の兆し

プレミア勢だけでなく、他リーグからの関心も高まりを見せている。ドイツではRBライプツィヒが、今年1月にも獲得を試みたと報じられており、再度ユヴェントスに接触している。加えて、ラ・リーガからはアトレティコ・マドリードがその才能を高く評価しているが、具体的な交渉には至っていない。

一方、ユヴェントス側はすでに態度を明確にしている。イゴール・トゥドール監督はウェアを極めて重要な存在と位置付けており、彼の放出には否定的な立場を取っている。契約は2028年まで残っており、仮に移籍が実現する場合は、クラブが断れないと判断する水準の大型オファーが前提となる。

はたして、アメリカ代表のアタッカーはプレミアリーグにステップアップを果たすのか、もしくは別のクラブに移籍するのだろうか?