アタッカー補強を狙うアストン・ヴィラ、フェラン・トーレス獲得を画策か?

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Aston Villa

プレミアリーグで年々力を付けているアストン・ヴィラが、今夏の移籍市場で新たな一手を模索している。狙いを定めているのは、バルセロナに所属するスペイン代表FWフェラン・トーレス。かつてマンチェスター・シティでもプレーし、イングランドの地に馴染みのあるウインガーに、再びプレミア復帰の可能性が浮上している。

英『TBR Football』の報道によれば、ヴィラはフェラン・トーレスの状況を非常に慎重に注視しており、ウナイ・エメリ監督はこのスペイン人アタッカーを強く望んでいるという。PSR(財政的健全性規則)への配慮が求められる中でも、トーレスの獲得は戦術的に大きな意味を持つと考えられている。

2022年にシティからバルセロナへ移籍したトーレスだが、カタルーニャのクラブではラフィーニャ、レヴァンドフスキ、ラミン・ヤマルら強力なアタッカー陣の影に隠れがちで、途中出場の機会が多いシーズンを過ごしている。昨季は45試合に出場し19ゴールを記録したものの、その多くがベンチからの登場だった。

25歳となった今、ピッチでの立ち位置に対する懸念は日増しに強まっており、来季以降の序列も安泰とは言い切れない。そんな中、ヴィラは左サイドでも中央でもプレー可能なトーレスの多様性に注目しており、オリー・ワトキンズの負担を軽減し、攻撃陣の選択肢を広げる存在として評価している。

移籍実現のカギを握るのは選手の意思とバルセロナの事情

もっとも、移籍が一筋縄で進む保証はない。西『Mundo Deportivo』によると、アストン・ヴィラが現時点でトーレスに対して正式なオファーを提示したという情報はなく、バルセロナも彼を戦力として引き留めたい意向を持っているとされる。

ハンジ・フリック監督は、2月のバレンシア戦でハットトリックを記録した際にトーレスを称賛しており、ナンバーナインとしてのポテンシャルにも期待を寄せている。この信頼関係が、選手の去就に影響を与えることは避けられないだろう。

また、アストン・ヴィラは半年間のレンタル移籍でプレーしていたマンチェスター・ユナイテッドのマーカス・ラッシュフォードにも興味を示していたが、獲得の可能性は薄いと見られており、トーレスがその代替候補に浮上している側面もある。

いずれにせよ、フェラン・トーレスという才能あるアタッカーは、アストン・ヴィラにとって魅力的な補強候補であることに変わりはない。エメリ監督の構想において、複数ポジションをこなせる彼の存在は新たな戦術的オプションを生み出す可能性を秘めている。

今後の交渉の行方は、バルセロナの補強状況、選手自身の決断、そしてヴィラの移籍戦略次第となる。果たしてフェラン・トーレスは再びプレミアリーグの舞台に帰ってくるのか。