プレミア勢が熱視線を送る20歳の逸材!コリンチャンスのブレノ・ビドンを巡る争奪戦が激化

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プレミア勢が熱視線を送る20歳の逸材!コリンチャンスのブレノ・ビドンを巡る争奪戦が激化 Arsenal

2025年夏の移籍市場が本格化する中、南米から届いた最新の移籍ニュースがプレミアリーグをざわつかせている。注目の的は、ブラジルの名門コリンチャンスに所属する20歳のミッドフィルダー、ブレノ・ビドン。すでにアーセナル、ブライトン、ウルブスの3クラブが本格的に動いていると、ブラジルメディア『UOL』が伝えた。

ブラジルU-20代表にも選出されているビドンは、中盤の底から攻撃的なポジションまで柔軟にこなすモダンなタイプのMF。既に2029年末までの長期契約を締結しており、契約解除金はおよそ1億ユーロに設定されているという。

コリンチャンスは現在、深刻な財政問題を抱えており、クラブの収支改善のためには主力選手の売却が避けられない状況にある。そうした中で、ビドンが「売却候補の筆頭」として名指しされている。

驚くべきはその評価額で、ブラジル国内では1500万ユーロで、契約解除条項と比較して大幅に低い金額でのオファー受け入れが可能だと報じられている。

この“バーゲン価格”に、欧州各地のクラブが敏感に反応しているのも当然だ。イングランドの3クラブ以外にも、ポルトガルのスポルティングやベンフィカ、さらにイタリア、ドイツ、オランダの複数クラブがすでに問い合わせを済ませているとのこと。現時点で入札に最も近いとされているのはウォルバーハンプトン・ワンダラーズだ。

ウルブスが先行? ブラジル人選手との連携と監督の存在が鍵に

ブレノ・ビドンの獲得において、ウルブスが一歩リードしているとされるのには明確な理由がある。クラブは近年、ブラジル市場から優秀な人材を獲得してきた実績を持ち、ジョアン・ゴメスやアンドレといったミッドフィルダーがチーム内で確固たる地位を築いている。さらに、昨夏にはペドロ・リマも加わっており、ブラジル人選手にとって適応しやすい環境が整っている。

そして何より重要なのが、監督の存在だ。現在ウルブスを率いるヴィトール・ペレイラは、過去にコリンチャンスを指揮した経験があり、当時からブレノ・ビドンの潜在能力に目を付けていたという。若手中心の再建を目指すウルブスの移籍戦略と、ビドンのキャリアアップのタイミングが一致していることもあり、この取引は現実味を帯びつつある。

一方で、アーセナルやブライトンも依然として候補に残っている。特にアーセナルは今年初めにビドン獲得を検討していたとされており、ブレントフォードのクリスティアン・ノアゴールへの関心と並行して中盤の選手層強化を模索中だと報じられている。

いずれにせよ、1億ユーロの価値を持つ若き才能が、わずか1500万ユーロで手に入るという今回の状況は、欧州のクラブにとっては見逃せない機会だ。コリンチャンスの財政状況が移籍を後押ししているのは明らかであり、今後の数週間で状況が一気に動く可能性もある。