U-21欧州選手権でイングランド代表として圧倒的な存在感を放っているハーヴェイ・エリオットに対し、ニューカッスル・ユナイテッドが再び視線を送っている。エディー・ハウ率いるクラブは、若くしてプレミアリーグで実績を持つこのミッドフィールダーの獲得を真剣に検討しているようだ。
エリオットは同大会の準決勝・オランダ戦で2得点を記録し、チームを決勝進出へと導いた。今大会を通じて見せるパフォーマンスは、リバプールのサポーターはもちろん、他クラブのスカウト陣にも鮮烈な印象を与えている。グループステージで敗れたドイツとの再戦となる決勝戦でも、先発出場が濃厚と報じられており、その実力が疑いようのないものであることを証明し続けている。
エディー・ハウが高評価する資質!リバプールの姿勢は強気
ニューカッスルは以前からエリオットに注目しており、今回の大会での活躍を受けて再び獲得に向けて動く可能性が高まっている。英『TBR Football』によれば、エディー・ハウはエリオットの技術、勤勉さ、そしてピッチ上での知性に強い関心を持っているとされている。
しかし、リバプールはこの若き才能の放出に消極的だ。英『TBR Football』グレアム・ベイリー記者によると、エリオットの評価額はおよそ5000万ポンドに達すると見られており、リバプールは彼を急いで売却するつもりはないと報じられている。
実際、クラブは過去にファビオ・カルヴァーリョを約3000万ポンドで放出し、ベン・ドークに対しても同等の金額を要求していることからも、今回の提示額が妥当と判断している可能性は高い。
一方、英『TeamTalk』の報道によれば、リバプールは適正な価格であれば交渉に応じる余地を残しているとされている。これはクラブがエリオットの才能を認めつつも、今夏の補強資金を捻出するためには柔軟な姿勢を取る可能性があることを意味している。
現時点では、エリオット自身がアンフィールドに残留し、レギュラー争いに挑む意志を持っているとされている。ただし、アルネ・スロット監督の下でのチーム再編が進む中、彼の役割が変わる可能性も否定できない。特にワールドカップイヤーを迎える今季、出場機会を確保するために移籍を視野に入れることは現実的な選択肢となる。
なお、ブライトンは現時点での関心を否定しているものの、ジョアン・ペドロが退団した場合にエリオットの獲得に動く可能性が指摘されている。また、彼の古巣であるフラムも復帰に関心を持っているとされ、複数クラブが水面下で動きを見せているのは確かだ。
ニューカッスルが本腰を入れて獲得に動くかどうかは、ジョアン・ペドロとの交渉次第とも言われており、両選手が似たポジションであることから、どちらか一方の獲得に絞る可能性もある。
エリオットの市場価値はU-21欧州選手権での活躍によってさらに高まっており、リバプールとしても簡単に手放す選手ではない。だが、適正価格でのオファーが届けば、リバプールは前向きに検討する余地を残しているという。ニューカッスルがこの「夢の獲得」を現実のものにできるか。