チェルシー、バイノー=ギッテンス獲得へ前進!移籍金6500万ユーロでドルトムントと大筋合意

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チェルシー、バイノー=ギッテンス獲得へ前進!移籍金6500万ユーロでドルトムントと大筋合意 Chelsea

近年若手選手を相次いで獲得しているチェルシーは、ボルシア・ドルトムントに所属するイングランド出身の若手ウィンガー、ジェイミー・バイノー=ギッテンスの獲得に向けて、移籍金6500万ユーロでクラブ間合意に達したと、西『Fichajes』が報じた。

この取引は、チェルシーが描く長期プロジェクトの中核を成す可能性を秘めており、若手育成を重視するエンツォ・マレスカ体制においても極めて重要な補強といえるだろう。クラブ・ワールドカップ終了後に正式発表される見通しで、選手側との条件も既に大筋で整っているとされる。

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バイノー=ギッテンスは現在、ボルシア・ドルトムントの一員としてクラブ・ワールドカップに参戦中だが、トーナメント終了後にはプレミアリーグ復帰が確実視されている。チェルシーは以前からこの20歳のアタッカーに強い関心を寄せており、今冬にも接触していたものの、その際はクラブ間の合意に至らなかった。

今回の交渉では、細部の調整を残すものの、移籍金を含む主要な条件では既に合意。クラブ・ワールドカップの終了を待って、最終的な形で取引が成立する見込みだ。粘り強い交渉の末にたどり着いたこの合意は、チェルシーの戦略の一貫性を物語る。

バイノー=ギッテンスは2020年にマンチェスター・シティからドルトムントへと渡り、2022年からはトップチームの一員として定着。鋭いドリブル、果敢な仕掛け、そしてゴール前での決定力を武器に、瞬く間に欧州でも有数の若手アタッカーとしての地位を築いた。

興味深いことに、彼は幼少期にチェルシーの下部組織に短期間ながら在籍していた経歴も持つ。約6カ月間とはいえ、古巣への“帰還”ともいえる今回の移籍は、クラブと選手の双方にとって特別な意味を持つかもしれない。

ジェイドン・サンチョの復帰が迫り、ミハイロ・ムドリクは戦力外。チェルシーのウィングポジションは再編の必要に迫られていた。バイノー=ギッテンスはその穴を埋めるだけでなく、新たな攻撃の軸として大きな役割を担う存在と見られている。

マレスカ監督はポゼッションを重視するスタイルのなかで、局面を打開できるアタッカーの存在を重視しており、スピードと個人技に優れるバイノー=ギッテンスの加入は戦術の幅を一層広げるはずだ。

チェルシーはこれまでも、カイセドやエンクンクといった若手に巨額投資を惜しまず、新時代の基盤づくりを進めてきた。今回の移籍もその流れを汲むものであり、6500万ユーロという金額は、将来を見据えた戦略的な投資であることを示している。

この移籍がチェルシーにもたらす影響は計り知れない。プレミアリーグの舞台でその真価を問われるバイノー=ギッテンスのパフォーマンス次第では、クラブの未来が大きく動き出す可能性すらある。