ラ・リーガでタフなパフォーマンスを続けてきたスペイン人DFが、プレミアリーグへ活躍の場を移すかもしれない。ノッティンガム・フォレストがRCDマジョルカに所属する右サイドバック、パブロ・マフェオの獲得に向けて本格交渉に入ったと報じられている。
スペイン発の人気サッカー番組『El Chiringuito TV』によれば、ノッティンガム・フォレストはすでにパブロ・マフェオ本人と個人条件で合意に達しており、現在はクラブ間での移籍金交渉が進められている状況だという。
提示された金額は600万ユーロで、マジョルカ側はこのオファーを受け入れるかどうか最終判断の段階に入っている。
パブロ・マフェオは現在27歳。VfBシュトゥットガルトから2022年にマジョルカへ加入して以降、右サイドの主力として定位置を確保し、チームの守備を支えてきた。今季もラ・リーガで30試合に出場し、2アシストを記録。数字以上に光るのはその安定感で、負傷による離脱も少なく、シーズンを通してパフォーマンスが落ちない「鉄人」としての評価を確立している。
フォレストの野心を映す補強!欧州カップ戦へ挑む陣容強化
今シーズンのプレミアリーグを粘り強く戦い抜いたノッティンガム・フォレストは、最終節でUEFAカンファレンスリーグの出場権を確保。来季は欧州の舞台にも挑むこととなり、シーズンを通しての戦力維持が鍵を握る。
その中で浮上したのが、パブロ・マフェオという選択肢。現時点でフォレストにはネコ・ウィリアムズとオラ・アイナという右サイドの選手がいるが、両者ともに攻撃的なスタイルが特徴で、守備面での計算はやや不安定だとされている。
マフェオは対人守備に優れ、球際でも一歩も引かない。それに加え、怪我が少なく、年間を通じて高水準を維持できる点は、欧州カップ戦を並行するチームにとっては極めて重要な要素だ。
ノッティンガム・フォレストが提示した600万ユーロという金額は、市場価値を若干上回る程度ではあるが、残り契約期間が2027年まで残っているマフェオを手放すにはやや物足りない額とも言える。
とはいえ、選手本人が移籍に前向きであること、そしてフォレストがすでに長期契約を準備している点を踏まえれば、移籍実現は時間の問題という見方も強い。
ノッティンガム・フォレストは今夏、複数ポジションでの補強を検討しており、中盤ではブラジル人MFダニーロの移籍も噂されるなど、チーム再編が本格化している。パブロ・マフェオのような堅実な補強が実現すれば、守備の屋台骨が固まり、欧州舞台へのステップアップにも大きな追い風となるだろう。
マジョルカで128試合に出場してきたスペイン人DFパブロ・マフェオが、シティ・グラウンドのピッチに立つ日が訪れるのか。