フラムから移籍後、リヴァプールのトップチームに帯同。ブラックバーンでのレンタル移籍を経て、レギュラー争いに食い込むようになったイングランドU-21代表MFハーヴェイ・エリオット。22歳となった今、彼のキャリアは大きな岐路に差し掛かっている。
注目の舞台となっているのは、ドイツ・ブンデスリーガのRBライプツィヒ。しかも、その背後にはリヴァプールをプレミアリーグ王者へと導いた名将ユルゲン・クロップの存在がある。現在レッドブル・グループのサッカー部門を統括する立場にあるクロップが、古巣からエリオットを引き抜こうとしているという報道が駆け巡り、移籍市場は騒然としている。
英『TBR Football』が伝えたところによれば、RBライプツィヒはニューカッスル移籍が濃厚とされるシャビ・シモンズの後釜として、エリオットを理想的なターゲットと位置づけている。クロップ自身がその獲得を強く推しているとされており、同選手との再会を実現させようと水面下で動いているという。
エリオットに求められるのは、継続的な出場機会。昨季プレミアリーグでの出場時間はわずか360分にとどまり、フロリアン・ヴィルツの加入後は序列が一層後退。今夏のU-21欧州選手権では主軸として活躍しており、イングランドが優勝によって大会MVPも受賞しているが、クラブでの立場とは大きなギャップがある。
そんな状況下で、RBライプツィヒはリヴァプールが求めるとされる4000万ポンドという高額の移籍金を準備している可能性があるとされ、本気度は極めて高い。
プレミア勢も虎視眈々!エリオットの決断がキャリアの分岐点に
もちろん、エリオットを巡る関心はライプツィヒに限らない。英国内でも複数のクラブが彼の動向を注視している。ブライトンはアタッキングミッドフィールダーとして具体的な獲得に動いているほか、古巣のフルハムやアストン・ヴィラも有力な候補に浮上。さらに、チェルシーも若手有望株の補強に積極的で、エリオットをターゲットの一人としてリストアップしていると報じられている。
現行契約はあと2年を残しており、リヴァプールとしても即時売却を急ぐ必要はないものの、オファーの内容次第では交渉のテーブルにつく可能性は十分にある。現状、4000万ポンドを最低ラインとする姿勢は崩していない。
エリオット自身にとっては、キャリアを左右する重要な決断が迫っている。プレミアリーグに残って再出発を図るか、それともクロップという信頼できる指導者のもと、ブンデスリーガで新たな挑戦に踏み出すか。
U-21欧州選手権での活躍によって評価をさらに高めた今、要求額がさらに値上がりする可能性もあるが、エリオットは今後どのようなキャリアを歩むのか。