アーセナルがバルサの逸材マルク・カサドに熱視?4000万ユーロのオファーで獲得狙う

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アーセナルがバルサの逸材マルク・カサドに熱視?4000万ユーロのオファーで獲得狙う Arsenal

今夏の移籍市場で、また一つ注目すべき動きが浮上している。プレミアリーグの強豪アーセナルが、バルセロナに所属するミッドフィールダー、マルク・カサドの獲得に本腰を入れているようだ。西『Fichajes』によれば、ロンドンのクラブは4000万ユーロという高額オファーを視野に入れており、交渉が本格化する可能性があるようだ。

21歳のカサドは、バルセロナの名門アカデミー「ラ・マシア」が輩出した注目株。守備的な中盤の役割を担う一方で、足元の技術にも優れており、すでにプロフェッショナルとしての風格を感じさせる存在だ。昨シーズンはトップチームでも安定したパフォーマンスを披露し、36試合で1ゴール6アシストを記録。

ハンジ・フリック監督の構想では、フレンキー・デ・ヨングやガビ、ペドリといった実績ある選手たちが中心になっているが、その中盤に食い込み始めているが、ポジション争いは依然として熾烈のまま。その状況下で、カサドが自身のキャリアにおける次のステップを模索している可能性は否定できない。

バルセロナにとっても、彼の将来は悩ましい問題だ。クラブは長引く財政問題に頭を悩ませており、新戦力を迎えるための資金捻出が必要不可欠となっている。ウィンガーのニコ・ウィリアムズら複数選手の補強が噂される中、カサドを高値で売却することは、財政再建への一手となるかもしれない。

若手強化を進めるアーセナル!アルテタの描く長期戦略とは

すでにマルティン・スビメンディをレアル・ソシエダから獲得したアーセナル。さらに、トーマス・パーテイの後継候補としてクリスティアン・ノアゴール(ブレントフォード)とも契約合意に達しており、中盤の再編は着々と進んでいる。

ジョルジーニョが退団が決定しており、中盤のローテーション確保は急務だったとはいえ、これだけ補強に力を入れている背景には、ミケル・アルテタ監督の明確なビジョンが存在している。

現時点で緊急性の高いポジションではないものの、ポテンシャルと将来的な成長性を見込んでのアプローチである。中盤の主力にはライスやウーデゴール、ミケル・メリノらが控えるなかで、カサドのような才能に投資することは、長期的なチームの競争力維持に繋がる。

実際、アーセナルはこれまでもブカヨ・サカやウィリアン・サリバといった若手の育成に成功しており、カサドをその系譜に加える狙いがあるのだろう。クラブ全体としても、即戦力と将来性をバランスよく取り入れる方針が貫かれている。

カサドの獲得には、アストン・ヴィラやチェルシーといったプレミアリーグの他クラブも関心を示しており、争奪戦となる可能性も指摘されている。とりわけヴィラは、ヨーロッパカップ戦への参戦に向けて中盤の強化を目指しており、カサドの動向を注目しているという。

それでも、バルセロナとの関係性や、アルテタの魅力的なプロジェクトを考慮すれば、アーセナルは有利な立場にあるのかもしれない。問題は、バルセロナがこの4000万ユーロという提示額をどう捉えるかに尽きる。

果たしてカサドはカンプ・ノウに残留するのか、それともエミレーツ・スタジアムで新たな未来を切り開くのか。