欧州各国のクラブが補強に動き出し、活気を見せる2025年夏の移籍市場。その中でも特に注目を集めているのが、フランクフルトに所属するフランス人ストライカー、ウーゴ・エキティケの去就だ。
昨季後半にパリ・サンジェルマンからのローン移籍で加入し、ブンデスリーガで確かなインパクトを残した21歳の若きアタッカー。チェルシーやリバプール、そしてマンチェスター・ユナイテッドが調査を進めてきたものの、いずれも正式オファーには至っていない。
こうした状況の中、新たに浮上してきたのがアーセナルの動きだ。英『The Guardian』によれば、ロンドンの名門がエキティケの獲得レースに参戦したという。ミケル・アルテタ監督がかねてより関心を示していたスポルティングCP所属のヴィクトル・ギェケレシュとの交渉が難航している背景もあり、ストライカー補強の選択肢としてエキティケが浮上した格好だ。
ギェケレシュはポルトガルでのプレーに不満を募らせており、クラブ側も契約解除金1億ユーロを下回る額での移籍を容認する構えを見せている。しかし、具体的な進展はなく、アーセナルとしては代替案の準備を進める必要がある。
アーセナルは中盤の再編も進めており、トーマス・パーティが今週中にも退団する見込みだ。新契約の交渉が不調に終わり、現在はトルコやサウジアラビアのクラブが獲得に動いている。一方で、レアル・ソシエダのマルティン・スビメンディとの合意が間近とされており、パーティ退団による戦力ダウンは最小限に抑えられそうだ。
移籍市場は常に動きが激しく、確定情報が出るまでは油断できない状況が続く。今年の夏もウーゴ・エキティケの去就をはじめ、ビッグネームの動きが各クラブの陣容と戦略を大きく左右しそうだ。
純粋な点取り屋を狙うアーセナルの動きは一つのターニングポイントになる可能性を秘めており、同選手がどのクラブで新シーズンを迎えるのか、目が離せない。