8年ぶりにプレミアリーグへの昇格を果たしたサンダーランドが、トップリーグでの戦いに備えて本格的な補強に乗り出している。その中でも最も注目を集めているのが、アトレティコ・マドリードを契約満了で離れるモザンビーク代表DFヘイニウド・マンダーヴァだ。
クラブ関係者が明言したわけではないが、イングランド国内の複数メディアによれば、サンダーランドは同選手との交渉を加速させており、すでに条件面での合意が目前と報じられている。
2022年1月にリールからアトレティコ・マドリードへと加入したマンダーヴァは、加入直後から左サイドで主力として活躍し、シメオネ監督の守備戦術に欠かせない存在となった。しかし、2023年2月のマドリード・ダービーで膝の前十字靭帯を断裂。以降は長期離脱を余儀なくされ、復帰後もコンディションが戻らず、ポジションを失った。
今季はラ・リーガでの出場も限られ、最終的にアトレティコは契約延長を見送り、退団が決定的に。クラブは後任としてアタランタからマッテオ・ルッジェーリの獲得をすでにまとめており、左サイドの世代交代を進めている。
こうした状況の中、マンダーヴァにとっても新たな挑戦の場を探すのは自然な流れだった。そして、プレミアリーグ昇格という大きな節目を迎えたサンダーランドが、復活を期すベテランDFに白羽の矢を立てた。
経験豊富な左SBに高額オファー!サンダーランドの本気度
英『The Guardian』によれば、サンダーランドはマンダーヴァに対し2年契約、週給約6万5000ポンド、年間400万ユーロ相当の条件を提示しているという。プレミア昇格クラブとしては破格の条件であり、その意気込みが見て取れる。
31歳という年齢ではあるが、守備の安定感やポジショニングの良さ、そして何よりもビッグクラブでの経験は、若手主体のサンダーランドにとって貴重な戦力となるはずだ。
なお、クラブはマンダーヴァとの交渉を最終段階に進めているとみられており、近日中にも正式発表がある可能性が高い。
サンダーランドの選手たちは7月3日にアカデミー・オブ・ライトへ戻り、プレシーズンのフィジカルテストを実施。翌週からは本格的なトレーニングが始まる予定となっている。
プレシーズンマッチは例年通り、ゲーツヘッドおよびサウス・シールズとのダブルヘッダーでスタート。さらに、8月9日にはブンデスリーガのFCアウクスブルク(昨季12位)、8月10日にはラ・リーガ8位のラージョ・バジェカーノとの対戦が組まれており、トップリーグでの開幕に向けて万全の調整が行われる。
昇格の勢いを武器に、そして新戦力の力を加えたサンダーランドが、2025-26シーズンのプレミアリーグでどこまで爪痕を残せるか。さらに、ヘイニウド・マンダーヴァの去就にも目が離せない。