若き逸材タイラー・ディブリング巡る争奪戦!クリスタル・パレスがニューカッスルやリヴァプールと競合か

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若き逸材タイラー・ディブリング巡る争奪戦!クリスタル・パレスがニューカッスルやリヴァプールと競合か Crystal Palace

プレミアリーグの移籍市場が本格的に動き出す中、サウサンプトンに所属する19歳ウィンガー、タイラー・ディブリングの未来は熱視線が送られている。既にニューカッスルやリヴァプールといった名門クラブが動向を追う中、クリスタル・パレスが新たに争奪戦に加わり、夏の補強に向けて本腰を入れている。

英『Football Insider』の記事において、元マンチェスター・ユナイテッドやブラックバーンでスカウティング部門を率いたミック・ブラウン氏が語ったところでは、ディブリングはクリスタル・パレスにとって“サプライズ・ターゲット”として浮上しており、クラブは高額な移籍金さえ折り合えば獲得を現実のものにできるという自信を持っているという。

現在パレスを率いるのは、フランクフルト時代にヨーロッパリーグ制覇を果たしたオリバー・グラスナー監督。彼のもとで新たなプロジェクトが動き出しており、クラブは2025-26シーズンでの欧州カップ戦への出場権を手にしている。新シーズンを前に、さらなる戦力強化を狙っているのは明らかだ。

ディブリングは今季、チームがリーグ最下位に沈む中でも鋭いドリブルと意外性のあるプレーで存在感を放った。ニューカッスルやリヴァプールといった強豪クラブもスカウティングを続けており、将来的な投資としてリストに名前を加えている模様だ。

ただし、これらのクラブでは即戦力というよりも“将来のスター候補”としての扱いが主で、本人にとっては出場機会の面で懸念も残る。

その点についてブラウン氏は、若手がキャリアの初期段階で必要とするのは「ピッチでの実戦経験」だと強調している。クリスタル・パレスであればより多くのプレータイムを確保できる可能性があり、これはディブリングにとって無視できない魅力となるだろう。

高額な移籍金が交渉の鍵…エゼやマテタら主力の去就も注視

ディブリングを巡る移籍話で最大の障害となっているのが、サウサンプトン側が提示する高額な移籍金だ。過去にはトッテナムが関心を示したものの、その際に提示された5500万ポンドという金額がネックとなり、交渉が進まなかった経緯がある。

ブラウン氏は、最終的なディールを成立させるためには、サウサンプトン側が要求額の引き下げに応じる必要があると断言している。クリスタル・パレスとしても、チームのバランスや財政面を考慮すれば、簡単に高額なオファーを出すわけにはいかないだろう。

それでも、クラブには若手育成において確かな実績がある。近年ではエベレチ・エゼやマイケル・オリーゼといった選手を育て、彼らに飛躍の場を与えてきた。ディブリングもまた、その流れに乗るポテンシャルを持った選手だと評価されている。

加えて、クラブの今夏の移籍方針にも注目が集まる。欧州カップ戦への挑戦を控え、パレスは選手層の強化だけでなく、既存戦力の引き留めにも尽力している。特に6800万ポンドの契約解除条項が設定されているエゼに対しては、トッテナムが代理人との交渉を計画しているとされ、去就が不透明だ。

一方で、ジャン=フィリップ・マテタやアダム・ウォートンといった他の主力選手については、クラブ側が残留に強い自信を持っているとブラウン氏は伝えている。

移籍市場はまだ序盤に過ぎないが、タイラー・ディブリングを巡る争奪戦は激しさを増すばかり。はたして、ディブリング自身がどのような選択をするのか。