今夏の移籍市場において、プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドがトルコの名門ガラタサライに所属する攻撃的タレント、バルシュ・ユルマズの獲得に本格的に乗り出したと、イタリアの有力サッカー専門サイト『Calciomercato』が報じている。
1998年生まれのユルマズは、今シーズンのスュペル・リグで12ゴール3アシストと圧巻のスタッツを残し、攻撃面で絶大な存在感を放った。通算34得点を挙げてきた実績もさることながら、センターフォワードと左ウイングの両方を高水準でこなせる柔軟性こそが、プレミア勢を惹きつける最大の魅力だ。
25歳という年齢は選手として脂の乗った時期。技術、スピード、戦術理解を高いレベルで兼ね備え、イングランドのフットボールでも十分に適応できると見られている。本人もキャリアの次なるステップを模索しており、ガラタサライとの契約が2027年まで残っているにもかかわらず、欧州5大リーグでの新天地を強く望んでいると伝えられている。
その中でも、ウェストハムがとりわけ積極的なアプローチを仕掛けており、3500万ユーロという移籍金が提示される可能性が高いとされている。もちろんクラブ側は多少の値下げを視野に入れて交渉を進めると見られるが、いずれにせよ実現すればビッグディールになることは間違いない。
激化する争奪戦と移籍の現実味…プレミア勢の中で抜け出すのは?
バルシュ・ユルマズを巡る争奪戦は熾烈を極めつつある。報道によれば、イタリアのインテル・ミラノやACミランといったセリエAの強豪クラブ、さらにイングランド国内ではノッティンガム・フォレストまでもが獲得に名乗りを上げており、すでに代理人を通じて各クラブに売り込みが進められているという。
かつてはニューカッスルとの関係も報じられた経緯があり、その注目度の高さは折り紙付き。今後の展開次第ではさらなるクラブが参戦し、オファー合戦へと発展する可能性も否定できない。
ウェストハムにとっては、昨季の課題であった決定力不足を埋めるうえで、ユルマズの獲得は理想的な一手となる。マイケル・アントニオに代わる新たな前線の柱として、また多様な戦術への対応力を備える選手として、チームの攻撃オプションを大きく広げる存在になり得る。
今夏の移籍市場の中でも、注目度の高い取引のひとつとなりそうなバルシュ・ユルマズの去就。ウェストハムがその熱意を実らせられるか、それとも他クラブが横槍を入れるのか。いずれにせよ、彼のプレミアリーグ挑戦は確実に現実味を帯びつつある。