ボーンマスとウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ、バルセロナの若手DF獲得に動くも…マルティンは残留を希望か

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ボーンマスとウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ、バルセロナの若手DF獲得に動くも…マルティンは残留を希望か Bournemouth

2025年夏の移籍市場で、プレミアリーグ勢がスペインに熱視線を送っている。特に注目を集めているのが、バルセロナに所属する左サイドバック、ジェラール・マルティンだ。

イングランドから関心を寄せているのは、ボーンマスとウルヴァーハンプトン・ワンダラーズの2クラブ。ともに来季の飛躍を目指して補強を進める中で、23歳のマルティンを有力なターゲットとしてリストアップしていた。西『Diario Sport』によると、両クラブはすでにバルセロナ側に接触しており、一定の評価と共にオファーを検討している段階にあったようだ。

ボーンマスとウルヴスにとっては、ポテンシャルの高い若手左SBを確保することで、守備の安定と攻撃面での厚みを同時に強化する狙いがある。特に、プレミアでのフィジカルに対応可能なスタイルを備えたマルティンは、即戦力と将来性を兼ね備えた選手として高く評価されていた。

しかし、現時点で正式なオファー提出には至っていない。その背景には、選手本人の意思がある。マルティンは、今のところプレミアリーグ移籍に消極的な姿勢を見せており、フリック新監督の下でバルセロナに残ることを希望していると報じられている。

移籍金と競争、市場価値を上回る要求額にイングランド勢も尻込み?

ジェラール・マルティンは2024/25シーズンに公式戦42試合に出場し、1ゴール6アシストを記録。主力のアレハンドロ・バルデが負傷離脱する中で台頭し、特にシーズン終盤にはラ・リーガとコパ・デル・レイ制覇に貢献するなど、重要な働きを見せた。

こうした活躍もあり、『Transfermarkt』での市場価値は1200万ユーロに上昇。バルセロナはマルティンの放出にあたり、2000万ユーロ前後の移籍金を設定しているとも。一方、ボーンマスやウルヴスにとっては、この金額がやや高額であるとの見方もあり、交渉の行方が注目される。

とはいえ、マルティンの契約は2028年まで残っており、契約解除金は1億ユーロに設定。年俸も比較的低く、バルセロナの補強戦略に支障を与えるレベルではない。クラブは新たにレバークーゼンのアレハンドロ・グリマルドを1500万ユーロ前後で獲得することも視野に入れており、マルティンの去就がその動向に大きな影響を与えることになる。

ボーンマスとウルヴスにとって、欧州大会への出場権がないという点も交渉の難しさを増している。マルティンはより高いレベルでの経験を求めており、国内リーグでの出場機会だけでは、彼を説得する材料としては不十分かもしれない。

今後の展開は流動的ではあるが、両クラブが真剣にマルティン獲得を目指すのであれば、選手本人の希望を超えるだけの明確なビジョンと条件を示す必要があるだろう。この移籍劇がどのような結末を迎えるのか。