ダルウィン・ヌニェスの去就に迫る決断の時?ナポリとの交渉は48時間以内に結論か

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ACミランがダルウィン・ヌニェスに関心? リバプールで苦しむ背番号9にセリエA行きの可能性 Liverpool

2025年夏の移籍市場において、大きな注目を集めているのがリバプール所属のウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの動向だ。セリエAの強豪ナポリが獲得に強い関心を示しており、伊『Corriere dello Sport』によれば、両クラブ間の交渉に “48時間以内” の決断期限が設けられたという。

移籍市場に精通するジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏の報告によれば、ナポリはすでにリバプールと直接の接触を持ち、クラブ間交渉が水面下で進行中とのこと。ナポリ側はヌニェスのプレースタイルやポテンシャルに強い関心を持っており、アントニオ・コンテ監督の新体制で中心選手として起用する構想を描いている。

ヌニェス本人も、ナポリのプロジェクトに好意的な姿勢を示しているとされ、セリエAでのタイトル争いやチャンピオンズリーグ出場権、さらにはイタリアの生活環境にも魅力を感じているという。彼はサウジアラビアからの高額オファーを断っており、引き続き欧州トップレベルでの競争を望んでいる点も、ナポリへの移籍を後押ししている。

一方で、リバプールは選手の価値を過小評価するつもりはなく、移籍金として最低でも6500万〜7000万ユーロを要求。2022年にベンフィカから獲得した際の最大8500万ポンドという巨額投資の一部を回収したい思惑が背景にある。対するナポリの提示額は4300万ユーロに700万ユーロのアドオンを加えたもので、2000万ユーロ近い差額が交渉の壁となっている。

ナポリはすでにヌニェスとの個人合意に向けて、5年契約と年俸500万ユーロ+ボーナスという条件を提示しており、選手サイドとの交渉も最終段階に入っている。ただし、リバプールが要求を緩和しない限り、クラブ間の合意に至るのは容易ではない。

苦境に立たされるヌニェスとナポリの代替案

今季のヌニェスは、リバプールで期待された活躍を十分に見せることができなかった。アルネ・スロット新監督の下で出場機会は限られ、プレミアリーグでの先発はわずか8試合。全公式戦でも47試合中17試合の先発にとどまり、7ゴール4アシストと物足りない結果に終わった。

特に2月のウルブズ戦やアストン・ヴィラ戦後には、スロット監督から名指しでプレー姿勢を批判される場面もあり、クラブ内での立場が揺らいでいることは否定できない。3月8日のサウサンプトン戦を最後に、プレミアリーグでの先発はなく、今夏の移籍が現実味を帯びているのは明白。

ナポリ側もリスクヘッジを怠っておらず、もしリバプールとの交渉が不調に終わった場合の代替案として、ウディネーゼ所属のロレンツォ・ルッカに白羽の矢を立てている。イタリア代表FWは、ナポリの補強リストで上位にランクされており、移籍金も3000万ユーロ前後と見られている。

ナポリが提示した “48時間以内の決断” というタイムリミットは、リバプールに対する圧力の意味合いも含まれていると見られている。移籍金の条件面でどこまで歩み寄れるかが、交渉成立のカギを握る。

リバプールにとっても、スロット監督の下で再構築を進める中、ヌニェスの処遇は避けて通れない課題。高額で獲得した選手の価値を維持したまま、計画的な放出と新戦力の導入に踏み切れるかが問われている。

移籍市場の行方は依然として不透明だが、ヌニェスがイタリアの地で新たな挑戦に踏み出すのか、それともアンフィールドで再びチャンスを掴みにいくのか。