マンチェスター・シティに所属する若きアタッカー、ジェームズ・マカティー。今月行われたU-21欧州選手権ではイングランド代表のキャプテンを務め、チームを見事な優勝に導いた22歳のミッドフィルダーが、ドイツ国内で注目の的となっている。
ブラチスラバで行われた決勝戦では、強敵ドイツ代表を相手に3-2で勝利。マカティーはその中心で躍動し、マン・オブ・ザ・マッチにも選出された。大会全体を通じて見せたパフォーマンスが欧州各国のスカウト陣の目に留まり、特にブンデスリーガ勢が熱視線を送っていると、英『The Guardian』が伝えている。
サルフォード出身の若者は、2022年から2024年にかけてシェフィールド・ユナイテッドでプレーし、通算75試合14ゴールを記録。昨季は負傷者の影響もあったものの、シティで27試合に出場し7得点を挙げるなど、存在感を発揮した。
しかし、今夏に加入が決まったラヤン・シェルキや、復帰を果たしたオスカー・ボブの影響で、来季の出場機会は不透明な状況だ。
マンチェスター・シティとの現行契約は残り1年。クラブ側はこの22歳の評価額を少なくとも2500万ポンドに設定しており、放出時には将来的な再獲得を視野に入れた買い戻し条項も検討しているという。
そんな中、マカティーに対する関心を示しているクラブは5つ以上にのぼる。アイントラハト・フランクフルト、RBライプツィヒ、シュトゥットガルトはすでに獲得の意向をクラブに伝えた模様。さらに、バイエル・レバークーゼンも以前からマカティーの才能を評価しており、継続的なモニタリングを続けているという。
加えて、ボルシア・ドルトムントは、チェルシー移籍が迫るとされるジェイミー・バイノー=ギッテンズの後釜としてマカティーを候補にリストアップ。同じシティのアカデミー出身FWギッテンズに代わる存在として、すでに内部で議論が進められていると報じられている。
欧州選手権で見せた決断力とリーダーシップ…代表ステップアップも視野に
マンチェスター・シティは、過去10年間でアカデミー出身選手の売却によって4億ポンド近い収益を上げており、マカティーの売却もその流れに沿う可能性が高い。一方で、ペップ・グアルディオラ監督の下で27試合に出場した実績は、一定の信頼を得ている証でもあり、完全放出には慎重になると見る向きもある。
今後の新天地としてブンデスリーガが選ばれるのか、そして将来的にイングランドA代表へのステップアップを果たせるのか。いずれにしても、この夏の去就がマカティーのキャリアにとって大きな転機となることは間違いない。