フルハムがナイジェリア代表の点取り屋、トル・アロコダレに急接近?マンチェスター・ユナイテッドとの争いへ

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得点力不足に悩むユナイテッド、ナイジェリア代表の197cmの大柄FWアロコダレに注目か!? Fulham

夏の移籍市場で静かに注目を集めるのが、プレミアリーグ中堅クラブの動向だ。その中でもフルハムは、得点力不足を解消すべくベルギーリーグで昨季21ゴールを挙げたトル・アロコダレの獲得に向けて本格的な動きを見せている。

すでにナイジェリア代表ストライカーの陣営と接触を開始し、移籍実現に向けた前向きな交渉が行われていると英『The Sun』が報じている。アロコダレにはマンチェスター・ユナイテッドも関心を示している。

トル・アロコダレは、身長193cmの長身を活かした空中戦の強さに加え、ボックス内での決定力に優れたナイジェリア代表の点取り屋だ。昨シーズンのベルギーリーグで17ゴールを挙げて得点王に輝き、カップ戦などを含めた全公式戦では23ゴールを記録。

その得点力とポテンシャルに注目するクラブは多く、すでにマンチェスター・ユナイテッドやACミランといった欧州ビッグクラブもスカウトを派遣済み。欧州サッカー界で次なるブレイク候補と目される存在であることは間違いない。

一方、フルハムにとっては理想的な補強ターゲットと言える。昨季のフルハムはプレミアリーグ10位と健闘したものの、得点源の限られた攻撃陣は課題として残った。ラウール・ヒメネスの12ゴールに続くのは、アレックス・イウォビの9ゴールと心許ない。

その状況を受け、マルコ・シウバ監督は新たなストライカーの獲得を求めており、アロコダレのフィジカルの強さとゴール前での落ち着きは、プレミアリーグでの再現性を期待させる要素だ。

ナイジェリア代表の絆と代理人変更が移籍実現を後押し

フルハムにはすでにナイジェリア代表のカルバン・バッシーとアレックス・イウォビが在籍しており、アロコダレにとっては馴染みやすい環境が整っている。クラブとの親和性の高さは、本人のイングランド移籍志向を後押しする材料にもなる。

また、アロコダレは最近代理人を変更したばかりで、その背景にはプレミアリーグへのステップアップを視野に入れた戦略があると伝えられている。フルハムはこの動きを敏感に察知し、積極的な交渉へと乗り出した格好だ。

市場価値はおよそ1500万ポンドとされ、年齢や成績、ポテンシャルを踏まえるとリーズナブルな評価とも言える。クラブ側は財政的な負担を抑えつつ、確かな戦力補強を実現できる機会と見ているようだ。

対するマンチェスター・ユナイテッドは、スポルティングCPのヴィクトル・ギョケレスを第一ターゲットとしつつも、アロコダレもリスト上に存在しており、動向によっては獲得レースに本格参戦する可能性も残っている。

ベルギーリーグで得点王に輝いた24歳のアロコダレは、まさにフルハムにとって「即戦力かつ将来性ある逸材」だ。プレミアリーグでの成功を夢見る本人と、得点力不足を補いたいクラブの思惑が重なる中、あとは交渉の成否が焦点となる。