エヴァートンがプレミアリーグ残留に向けた布陣再編に本腰を入れている。英『Daily Mail』によると、クラブはブライトンに所属するセンターバック、アダム・ウェブスターの獲得を本格的に検討しているという。
30歳のウェブスターは、2019年にブリストル・シティから約800万ポンドでブライトンに加入。以降、プレミアリーグの舞台で安定感のある守備とビルドアップ能力を発揮し、主力として長らく活躍してきた。近年は怪我の影響で出場機会が限定されていたものの、その経験値とリーダーシップは今も高く評価されており、エヴァートンが目をつけたのも納得の人選だ。
指揮を執るデイヴィッド・モイーズ監督は、守備陣の再構築を重要課題と位置づけており、ベテランと若手のバランスを模索する中で、プレミアリーグ経験豊富なウェブスターの獲得が現実味を帯びてきた。ブライトン側は選手放出に前向きな姿勢を示しており、適正なオファーが届けば交渉成立の可能性もある。
エヴァートンはまた、フリーエージェントとなっている元リヨンの左サイドバック、ニコラス・タグリアフィコにも関心を寄せており、複数の守備的補強を並行して進めている。セビージャやウェストハムもタグリアフィコに興味を持っているが、エヴァートンは出場機会と役割の明確さで優位に立つと見られている。
継続的な守備の補強で不安解消を図るエヴァートン
昨季も残留争いに巻き込まれたエヴァートンにとって、守備の安定は喫緊の課題だ。得点力不足に悩みながらも、失点数の多さが最終順位を左右したシーズンだっただけに、モイーズ体制のもとでディフェンスラインの整備は最優先事項となっている。
アダム・ウェブスターのような経験豊富なプレミア戦士は、若手の成長を促す存在としても期待されており、起用法によっては3バックの中央や4バックの右CBとしても機能できる点が魅力。仮にブライトンとの交渉が順調に進めば、今月中にも移籍が実現する可能性は十分ある。
エヴァートンの移籍戦略は今後も注視されるが、ウェブスター加入が実現すれば守備陣に安定感をもたらす大きな一歩となるだろう。開幕を見据えたチームづくりは、ここから本格化していく。