サンチョ放出なるか? ユヴェントスが提示した“3選手絡み”の大型トレード案とは

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ジェイドン・サンチョ、イタリア移籍が現実味…ユヴェントスとナポリが争奪戦を加速 Manchester United

マンチェスター・ユナイテッドに所属するジェイドン・サンチョの将来が、今夏の移籍市場で再び大きな注目を集めている。2023-24シーズンの大半を古巣ドルトムントで過ごしたウィンガーは、チェルシーへのレンタル移籍を経てオールド・トラッフォードに戻ってきたものの、復帰後の去就は不透明なまま。

そんな中、イタリアから飛び込んできたニュースが移籍市場をにわかに騒がせている。ユベントスがサンチョ獲得を目指し、3人の選手を提示するトレード案をマンチェスター・ユナイテッドに提案したと、移籍専門記者ファブリツィオ・ロマーノ氏が報じている。

サンチョがユナイテッドの公式戦で最後に出場したのは、テン・ハフ前監督との関係悪化が原因だった。トレーニング態度を巡って両者の確執が表面化し、それ以来クラブの構想から外れることに。

その後はボルシア・ドルトムントへの一時帰還が実現し、昨シーズンはチェルシーへのローンも成立したが、2500万ポンドの買い取りオプションは行使されず、ロンドンからの復帰が決まっている。現時点でサンチョとユナイテッドの契約は残り1年。ルベン・アモリム監督は彼を戦力として見なしておらず、クラブも売却の方針を明確にしている。

そんな状況下で動きを見せたのがセリエAのユヴェントスだ。クラブはサンチョに強い関心を寄せており、移籍金には応じる姿勢を見せている一方、25万ポンドという週給の全額負担には消極的。その代替案として提示されたのが、3選手を含む “スワップディール” だった。

提案されたと報じられている選手は以下の通り:

  • ドウグラス・ルイス:アストン・ヴィラでのプレミアリーグ経験を持ち、ユナイテッドの中盤の底上げに有効な存在。現在はユベントスに所属し、放出候補のひとりとされている。
  • ドゥシャン・ヴラホヴィッチ:昨季公式戦44試合で17ゴールを記録。2022年にフィオレンティーナから加入後、通算58ゴールを決めたストライカーで、得点力不足に悩むユナイテッドにとっては即戦力候補。
  • ティモシー・ウェア:リールやセルティックでの経験を持ち、現在はユベントスでプレー。右サイドバックを主戦場とするアメリカ代表のレギュラーだ。

この3選手のうち誰がトレードに含まれるのか、あるいは全員が交渉対象となるのかは現段階で不明。ただし、ユナイテッド側は3選手ともにユベントスが売却を検討していることを把握しており、具体的な条件交渉が水面下で進んでいると見られている。

サンチョ移籍交渉は進展するのか?

一方で、サンチョの高額な給与要求は他クラブにとって大きな障壁となっている。6月にはナポリが個人条件での合意に達したと報じられたものの、最終的には金銭面の折り合いがつかず破談となった。

さらには、復活を遂げた古巣ドルトムントへの完全移籍も現実的ではない。同クラブのスポーツ・ディレクター、セバスティアン・ケール氏は6月のインタビューで、サンチョとの関係が続いていることは認めつつも、「現時点では我々にとっての話題ではない」と復帰の可能性を明確に否定している。

ユベントスの提示したこの野心的なスワップ案は、こう着状態にあったサンチョの去就に一石を投じる可能性がある。ただし、取引成立にはまだ多くの障壁が残っており、週給の負担割合、3選手の評価額、サンチョ本人の意志など、複数の要素が複雑に絡み合っている。