1億ユーロの壁が立ちはだかる!アストン・ヴィラとニューカッスルが狙うサム・オモロディオンの去就は…

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1億ユーロの壁が立ちはだかる!アストン・ヴィラとニューカッスルが狙うサム・オモロディオンの去就は… Aston Villa

プレミアリーグのクラブが動きを活発化させている今夏の移籍マーケット。昨季上位争いを展開したアストン・ヴィラとニューカッスル・ユナイテッドは、FCポルトに所属する若きストライカー、サム・オモロディオンに熱視線を送っていると、ポルトガル紙『O Jogo』が報じた。

スペイン出身の21歳は、2024-25シーズンにポルトで大躍進を果たし、欧州各国のクラブが注目する存在となっているが、その移籍実現を阻むのは、ポルトが設定した1億ユーロという巨額の評価額だ。

オモロディオンは昨夏、アトレティコ・マドリードから1500万ユーロでポルトへ完全移籍。だが、アトレティコは現在も保有権の50パーセントを保持しており、売却時の利益を折半する形となる。そんな事情もあり、ポルトは多額の移籍金を求めているとされている。

ポルトでの初年度は圧巻の出来だった。全公式戦45試合に出場し、27ゴール3アシスト。得点関与は実に30にのぼり、2024年夏のパリ五輪ではスペイン代表の一員として金メダルを獲得。

フィジカルとスピードを兼ね備えたストライカーとして評価を高め、プレミアリーグのクラブだけでなく、アーセナルやチェルシーといったビッグクラブも動向を注視していると報じられている。

ヴィラとニューカッスルが示す関心も、現実味は依然として低い

アストン・ヴィラが前線の強化に動いている背景には、マーカス・ラッシュフォードのユナイテッド復帰、そしてオリー・ワトキンスの去就不透明といった事情がある。

ウナイ・エメリ率いるチームは、来季以降も欧州の舞台に継続して出場するため、ワトキンス頼みの攻撃陣に厚みを持たせる必要がある。しかし、クラブ関係者の見解としては、オモロディオン獲得に向けて多額の資金を投じる考えはないとされている。

一方、ニューカッスル・ユナイテッドもまたストライカーの補強が急務だ。ベテランのカラム・ウィルソンは今夏にフリーで退団し、主力のアレクサンデル・イサクには他クラブからの関心が絶えない。来季はチャンピオンズリーグ参戦が控えており、ターンオーバーを意識した戦力の整備は欠かせないが、エディ・ハウ監督もオモロディオン獲得に1億ユーロを費やす可能性は低いと見られている。

FCポルトは、保有権をさらに買い取るオプションを持っているとされ、仮に移籍話が本格化したとしても、クラブとしては最大限の利益を確保する構え。現時点でポルトに放出の意思はなく、オモロディオン自身も退団を急いでいるわけではないとの報道もある。

実力、将来性ともに申し分ない逸材だが、現実的にプレミアリーグ移籍が実現する可能性は低く、今夏の移籍は見送られる公算が大きい。むしろ、今後1〜2年の成長次第で、さらに評価額が高騰し、欧州のメガクラブが動く展開も十分に考えられるだろう。