プレミアリーグで上位争いに絡むようになったアストン・ヴィラが、トルコの若きストライカーに狙いを定めた。ターゲットとなっているのは、スュペル・リグの名門ベシクタシュに所属する19歳のフォワード、セミフ・クルチソイ。
現在、両クラブ間で本格的な交渉が行われており、移籍金は1500万ユーロ前後になる見通しだと、トルコの専門メディア『Turkish-Football』が伝えている。
アストン・ヴィラは来季、国内リーグだけでなくヨーロッパの大会も戦うことが決まっており、チーム強化は急務となっている。そんな中、ウナイ・エメリ監督はクルチソイのポテンシャルに強い関心を寄せている。すでにトルコ代表にも名を連ねた19歳は、昨季の活躍を機に欧州の複数クラブから注目を集めており、その中でもヴィラの動きが特に具体的だ。
エイブラハム加入が放出の引き金に?トルコ発の新星がプレミア挑戦へ
今回の移籍交渉が進んでいる背景には、ベシクタシュの補強戦略が関係している。クラブは先日、ASローマからイングランド人FWタミー・エイブラハムを獲得。これにより、若手クルチソイのプレー機会が限定されることが予想され、放出に前向きな姿勢に転じたとされている。
クルチソイはベシクタシュのアカデミー育ちで、同クラブにとって象徴的な存在の一人。その彼を1500万ユーロという高額で売却できれば、ユース育成の成功例として財政面でも大きな意味を持つ。クラブの長期的な戦略としても理にかなっており、今後の交渉は金額の最終調整を巡る段階に入ったと見られている。
トルコ国内でも高く評価されているクルチソイは、得点力だけでなくスピードやフィジカル面でも非凡な才能を発揮しており、プレミアリーグの舞台でどこまで通用するかが注目される。エメリ監督の下でさらなる成長を遂げられれば、ヴィラにとって将来を担う存在になる可能性も十分にある。
移籍実現の可能性は高まっており、今後数日以内にも合意に至る可能性があるとのこと。アストン・ヴィラが描く野心的なビジョンと、クルチソイの成長意欲が重なれば、今夏の移籍市場における大きな注目トピックとなるのは間違いない。
ヨーロッパの頂を目指すヴィラにとって、このトルコの新星がどのような役割を担うのか、そしてプレミアリーグの舞台でどんなインパクトを残すのか。期待は日に日に高まっている。