フルハム、ローマDFゼキ・チェリクに注目!ガスペリーニ新監督の判断が分岐点に

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フルハム、ローマDFゼキ・チェリクに注目!ガスペリーニ新監督の判断が分岐点に Fulham

現在28歳のゼキ・チェリクは、2022年にリールからローマへと加入。移籍金は740万ユーロとされ、これまでに公式戦70試合以上に出場してきた。堅実な守備とバランス感覚に優れた攻撃参加は、過去2シーズンにわたり幾度となくチームを救ってきた。

2024年11月のナポリ戦、翌年4月のラツィオとのダービーマッチ、さらに2025年2月に開催されたヨーロッパリーグのポルト戦でも先制ゴールを記録するなど、攻守両面での貢献は際立っている。とりわけ2024-25シーズン後半には定位置を確保し、安定感あるプレーで評価を高めた。

フルハム、ベシクタシュ、アヤックスが関心…今後のカギを握るのはガスペリーニ監督

移籍市場の動きは加速しており、フルハム以外にもトルコのベシクタシュ、オランダのアヤックスがゼキ・チェリクに関心を寄せているとされる。中でもフルハムはプレミアリーグでの即戦力を求めており、国際経験豊富な彼の獲得に本腰を入れている模様だ。

一方で、ベシクタシュは代表選手の母国復帰という象徴的な意味合いを重視している可能性がある。アヤックスにとっては、若手育成とのバランスをとるための経験値ある選手としての起用が狙いだろう。

ただし、今後の去就において最も影響を与える存在が、今夏からローマの指揮を執るジャン・ピエロ・ガスペリーニ新監督だ。プレシーズンのトレーニングが始まった段階で、ゼキ・チェリクの処遇について最終判断を下す予定だという。

興味深いのは、ガスペリーニ就任の背景にあるクラウディオ・ラニエリの存在。昨季後半、ゼキ・チェリクを重用したラニエリは、現在オーナーのアドバイザーとして影響力を持ち続けており、その推薦によってガスペリーニが招聘されたとされている。

この構図が意味するのは、ゼキ・チェリクの未来が、彼を評価するラニエリと、その推挙を受けたガスペリーニの判断に託されているということだ。アタランタで独自の戦術哲学を築いたガスペリーニが、ゼキ・チェリクを自身のスタイルに合う戦力とみなすかどうかが、今後の展開を左右することになる。

ゼキ・チェリクの現行契約は2026年まで残っており、現時点で延長交渉が進んでいない。このままなら、今夏の売却によって移籍金を確保しようとするローマの判断も十分考えられる。

プレミアリーグへの挑戦か、母国復帰か、あるいはエールディビジでの新たなキャリアか。すべての可能性が開かれた中で、最終的な決断を下すのはガスペリーニ新監督ということになる。