2024-25シーズンのプレミアリーグ昇格を決めたバーンリーが、攻撃のテコ入れに動いている。英『The Telegraph』の報道によると、ニューカッスル・ユナイテッドを今夏退団するカラム・ウィルソンに対して、バーンリーが強い関心を示しているようだ。
現在33歳のウィルソンは、プレミアリーグで通算88ゴールを挙げてきた経験豊富なストライカー。ボーンマスやニューカッスルで長年プレーし、安定した得点力を武器にクラブの得点源として存在感を放ってきた。ただし、ここ数年は度重なる負傷に悩まされ、出場機会が限定されるシーズンが続いていた。
それでも、フリーエージェントとなった今、ウィルソンは再起を期しており、新天地でのレギュラー確保を狙っている。プレミアリーグ再挑戦を掲げるバーンリーにとって、彼のような即戦力ストライカーの加入は願ってもない補強となるだろう。
一方で、同じく前線の補強を進めるエヴァートンもウィルソン獲得に関心を示しているとされており、今後の動向には注目が集まっている。争奪戦が本格化する可能性もあり、バーンリーとしては早期の決断が求められそうだ。
バーンリーの残留戦略におけるウィルソンの価値とは
プレミアリーグに舞い戻ったバーンリーにとって、まず目指すべきは1年目の残留。そのためには、ゴールを奪える選手の確保が急務となる。昨季のチャンピオンシップでは一定の戦術的成果を収めたが、トップリーグの壁は高く、前線の質的強化なしには通用しないという見方も根強い。
ウィルソンは確かに負傷歴が多く、リスクはゼロではない。しかし、移籍金不要のフリーで獲得できるとなれば、クラブにとってはリスクを抑えた戦略的な一手と言える。特に、経験値と勝負強さを兼ね備えた選手は、若手主体のチームにとって心強い存在となるはずだ。
加えて、ニューカッスルがバーンリーの守護神ジェームズ・トラッフォードの獲得に近づいていると報じられている中、両クラブ間の交渉関係も今後の動きに影響を与えるかもしれない。バーンリーはウィルソンとの交渉を優先事項と位置づけており、合意が成立すれば攻撃陣の構築において大きな前進となる。
ただし、残留を現実のものとするには、さらなる補強も欠かせない。守備ラインや中盤におけるバランスの取れた選手の獲得が求められており、クラブ全体としての補強戦略が鍵を握る。
果たしてウィルソンは、バーンリーで新たなキャリアを築き、再びプレミアリーグで輝けるのか。