新シーズンに向けた戦力構築が加速する中、リバプールがドイツで急成長を遂げる若手センターバック、カステロ・ルケバの獲得に本腰を入れていると、仏『Foot Mercato』が報じた。
リバプールは守備のテコ入れに向けてブンデスリーガの逸材をリストアップしており、その筆頭がルケバとされている。同メディアは「カットプライス」での獲得を狙う動きがあるとも伝えており、獲得の可能性はゼロではない。
22歳のルケバは、リヨンでプロキャリアをスタートさせたのち、ライプツィヒへと移籍。ドイツの地で急成長を遂げ、フランス代表にも名を連ねるまでになった。左利きのセンターバックとして、3バックにも4バックにも対応可能な柔軟性を備え、既にヨシュコ・グヴァルディオルと比較される存在となっている。
熾烈な競争とリリース条項…交渉の行方がカギに
ルケバの契約にはおよそ7800万ポンドにのぼるリリース条項が含まれているが、実際にはそれよりも低い金額での移籍が認められる可能性があるという。ライプツィヒとの非公式な合意が存在すると報じられており、リバプールにとってはチャンスとも取れる状況。
ただし、関心を寄せているクラブはリバプールだけではない。トッテナム・ホットスパーとバイエルン・ミュンヘンも獲得に向けて前向きに動いていると報道。さらに、過去にはマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードともリンクされてきた経緯があり、その実力と将来性がヨーロッパ中で高く評価されていることがわかる。
リバプールが優位に立つには、迅速かつ柔軟な交渉が求められる。特にこの夏は既に大型補強を実施しており、財政面でもバランスを取る必要がある。
実際、クラブはジャレル・クアンサーをバイエル・レバークーゼンへ3500万ポンドで放出しており、これがルケバ獲得の資金源になる可能性もある。さらに、イブラヒマ・コナテの去就が不透明な中、センターバックの補強は急務と言えるだろう。
現時点でコナテとリバプールの契約交渉は進展しておらず、レアル・マドリードやパリ・サンジェルマンが動向を追っている。契約が残り1年という事情もあり、今夏に動きがある可能性は十分にある。
なお、リバプールはルケバ以外にもクリスタル・パレスのマーク・グエヒにも関心を示しており、守備陣の再編に本格的に着手している模様だ。新シーズンへ向けて、リバプールがどのような顔ぶれで最終ラインを構築するのだろうか。